茶臼山 |
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◆データ 茶臼山/長野県茅野市・南佐久郡佐久穂町 2384m ◆登山日 2025年5月23日 晴れ ◆アプローチ 国道299号=麦草峠駐車場 ◆歩行ルート 麦草峠駐車場(11:15)-国道299号-茶水の池(11:18)-大石峠(11:37)-中小場(11:56)-茶臼山分岐(12:22)-茶臼山展望台(12:28〜12:49)-茶臼山分岐(12:52)-縞枯山・茶臼山の鞍部(13:04)-五辻(13:30)-五辻あずま屋(13:35)-出逢の辻(14:00)-国道横断(14:08)-狭霧苑地(14:11)-斧断ちの森(14:25)-駒鳥の池(14:40)-麦草ヒュッテ(14:50)-麦草峠駐車場(14:57) ◆メンバー 単独 |
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昨年に引き続き、今年も麦草峠周辺のウスギオウレンの観察に出かけることにした。コースは昨年と同じく、茶臼山をピークに五辻へ下り、狭霧園地経由、麦草ヒュッテの周回とする予定。天気は曇りだが午後から回復する予報なので雨の心配はないだろう。 麦草峠駐車場。平日の割には車の台数は多めだが、駐車に困るほどではない。5月の後半にもなれば登山道の雪はほぼなくなっているはずなので、今日は足元を気にせず歩くことができそうだ。 ![]() 国道を歩いて茶水の池へ。道路沿いにはバッコヤナギが咲いていた。 ![]() 茶水の池。昨年よりも水量が少ない。昨年よりも9日遅い訪問なので、雪解け水の流れ込みが減ったからか、あるいは雨が少なかったからかは不明。 ![]() 茶臼の池から茶臼山方面へ。 ![]() 針葉樹の匂いが濃くなってきた。 ![]() コミヤマカタバミのつぼみを見つけた。 ![]() 針葉樹の種類が豊富。シラビソ、コメツガ、オオシラビソ、ハリモミなど。 ![]() スギゴケの仲間。言うまでもないが、ここはコケの宝庫。 ![]() これはミズゴケの仲間かな。 ![]() ヒメウスノキの若木。この花を見つけることが、今回の訪問の目的の一つ。葉が展開を始めている様子は数多く見られたが、花は見つからない。 ![]() 大石峠まで登ってきた。 ![]() 大石峠を過ぎたあたりからウスギオウレンが見られるようになった。これは同じ株から両性花と雄花が出ている。 ![]() こちらはウスギオウレンの雄花。 ![]() マクロで撮影。相変わらずピント合わせに苦労する。 ![]() 中木場に到着。ここで本日初めて登山者とすれ違った。 ![]() 中木場から茶臼山。さらに右奥の高みが縞枯山展望台。 ![]() 急登が始まった。 ![]() 傾斜が緩くなった所で残雪出現。 ![]() 茶臼山展望台へ。ここまで大した標高差ではないが、汗をかいてしまった。 ![]() ヒメイチゲを見つけた。 ![]() そして、探していたヒメウスノキの花も。ヒメイチゲと一緒なのもいいね。 ![]() 茶臼山展望台到着。いつものように西風が強い。 ![]() 縞枯山方面。 ![]() 八ヶ岳方面。天気は悪くないが、高速で移動する雲が邪魔をして、なかなか姿を見せてくれない。 ![]() 眼下に北八ヶ岳ロープウエーの山麓駅が小さく見える。時間は12時半、西風を避けられる岩陰で昼食にした。 ![]() 分岐まで戻って縞枯山方面へ。日差しが出てきたので気持ちが良い。 ![]() 背の低いオオシラビソと立ち枯れ。前方の縞枯山展望台には人がいるように見える。天気が良くなってきたので、久しぶりに展望台まで行ってもいいかな。 ![]() 鞍部の分岐まで下ってきた。時間はまだ13時。縞枯山展望台までは300mほどなので、寄り道しても大したことはない。ただし依然として周囲の山々には雲があり、スカッとした展望はすぐには期待できないだろう。いろいろ考えた挙句、寄り道せずに五辻へ下山することにした。 ![]() このあたりは野鳥がいれば見つけやすい場所なのだが、残念ながらいなかった。 ![]() 左手には茶臼山。 ![]() 針葉樹林帯になり傾斜が緩くなったのは良いが、石が多いので歩きにくい。石が濡れていないだけまだまし。 ![]() 五辻に到着。 ![]() 五辻から国道方面へ。ここは水が流れて歩きにくいイメージの場所だが、今回は水がない。 ![]() 五辻あずま屋はスルー。暑い時期ならばここで休憩もよいだろうが、今日は歩いていたほうが気持ちが良い日和。 ![]() 東天狗と西天狗が見えるほどに天気が回復してきた。 ![]() 出逢の辻。案内板が傾き、転倒防止対策が施されている。岩の上に落ち葉の堆積でできた土が薄く乗った土地だと考えられるので、トップヘビーな人工物は雪の重みで倒れやすいのだと思う。 ![]() 国道と合流、そして横断。 ![]() 今年もヒメイチゲの群生は健在だが、花数が減ったような気がする。 ![]() ウスギオウレンを愛でながら。 ![]() この標高では結実が進んでいる。両性花の雄しべが萎れたり枯れてしまっているので雌花のように見えてしまう。個人的な想像だが、もともとは両性花のみだったものが、雄しべが退化したもの、雌しべが退化したもの、両性花のまま、の3種類に分かれる進化の途上を、我々は目の当たりにしているのではないかと思う。雌花が少ないのは、生き残り難いのかもしれない。 ![]() 駒鳥の池。ここでも野鳥を見つけることは出来なかった。 ![]() 麦草ヒュッテの赤い屋根が近づいてきた。 ![]() 麦草ヒュッテと茶臼山。ここでしばらく花散策。 ![]() ミツバオウレン。ここ一帯にあるのは葉が小さくてつやがある。日当たりが良いので水分の蒸散を減らすためだろう。 ![]() ショウジョウバカマ。久しぶりに見た気がする。 ![]() 麦草ヒュッテから駐車場へ戻る途中にあったタケシマラン。毎年同じ場所で咲く。 ![]() 駐車場に到着。出発時と比べ車の台数はかなり減っていた。 天気もまあまあで、自然観察も出来たし、楽しい一日でした。6月になったらまた来る予定。 ![]() 地域貢献のため、いつものように原村で地元野菜を買って甲府盆地へ戻った。 GPS軌跡表示 ※カシミール3D使用 ![]() 標高グラフ ※カシミール3D使用 GPS取得の標高を地図の標高に置き換えました。 ![]() |
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