霧ヶ峰インターチェンジ周辺散策

◆データ
霧ヶ峰インターチェンジ/長野県諏訪市
◆登山日
2024年5月30日 晴れ
◆アプローチ
県道40号=霧ヶ峰インターチェンジ駐車場
◆歩行ルート
駐車場(11:05)-いやしの霧の小みちへ(11:06)-留塚(11:32)-渡渉(11:58)-県道192号の下を潜る(12:03)-旧御社山神社(12:22)-林道-沢渡(12:41)-ゴマ石山(13:04〜13:32)-自然研究路-県道40号を横切る(14:08)-霧鐘塔(14:18)-グライダー館(14:24)-県道40号-駐車場(14:38)
◆メンバー
単独

春を迎えた霧ヶ峰。今回はいつもの八島湿原や車山ではなく、霧ヶ峰インターチェンジ周辺を歩いてみることにした。

霧ヶ峰インターチェンジ駐車場からいやしの霧の小みちへ。晴れてはいるが日差しが弱く爽やかで、お散歩にはちょうど良い。


周辺を少し散策してから、順路に従って進む。


ササに囲まれた道はカラマツ林に向かって続いている。


ミツバツチグリにはモモブトカミキリモドキが訪れていた。先日の乙女高原での訪花昆虫調査でも見かけた組み合わせ。


わき道も気になるところだが、初めて歩く道なので、とりあえず案内に従って進む。


ズダヤクシュ。派手さはないが、見つけるとうれしい。


タチツボスミレもたくさん咲いていた。


旧御社山神社へ行きたいので、留塚に向かって進めば良いはず。


スギゴケの雄株。先端の星のように見えるのは花ではなく、雄花盤と呼ばれる造精器の集まりらしい。


コテングクワガタ。林を抜けた日当たりのよい道端に咲いていた。


コテングクワガタの近くには、オオヤマフスマも咲いていた。


県道と合流。ここが留塚。正面のクサリをまたいで再び林の中へ。


道は県道に沿って続いている。


ニョイスミレ。


スギゴケの雌株。胞子のうがかわいい。


昨日または一昨日降った雨の影響だろうか、所々に水溜まりが出来ていた。


足元がぬかるんだような場所には、タネツケバナの仲間がいる事が多い。


ニョイスミレにしては赤紫色が濃い気がする。このあたりにはミヤマスミレの葉が多いので交雑かな。まあ、あまり深追いしないことにしよう。


沢音が近づいてきた。


ミヤマスミレ。葉はたくさん見かけたが、花はこれだけしか見つけられなかった。


渡渉点。水量が多いため、向こう岸へは飛び石で渡る必要があるが、石にはコケが乗っているので嫌な感じ。


飛び石で渡った先にはサンリンソウが咲いていた。


渡渉点からは登り。足元にはサクラスミレが咲いていた。


県道が見えてきた。


県道を潜る。頭上は低いので腰を曲げて進む必要がある。ご丁寧にトンネル上部には発泡スチロールの緩衝材が張り付けられている。


トンネルを抜けたところにあったレンゲツツジ。開花は始まったばかり。


お馴染みの景色。ずっと林内を歩いていたので、いつも以上に開放的に感じる。


オニゼンマイの黒い胞子のうが目を引く。


ズミの花に虫がきていた。顔を突っ込んていたため、種類は分からず。


ウマノアシガタ(またはその亜種)にきていたモモブトカミキリモドキ。「モモブト」ではないので、メスだろう。


シロスミレにも虫がきていた。種類は不明だが、体が小さく細身のようなので、口が短くても距の奥まで潜って蜜を得られるのかも。


周辺を散策してみる。


サンリンソウ。


タチイヌノフグリかな。留塚付近でみたコテングクワガタよりも花色が濃くて小さい。


クリンソウは咲き始めたばかり。


旧御社山神社。付近では数人の方が花の写真を撮っていた。


林道へ出て沢渡へ向かう。


沢渡手前で見たイヌコリヤナギ。葉が長楕円形で対生している。よく見ると、綿毛の中に小さな黒い種子があるのがわかる。綿毛に息を吹きかけてみたら、ふわふわと舞っていった。


沢渡からゴマ石山方面へ向かう。


オトメスミレが咲いていた。霧ヶ峰の白いスミレといえば、やっぱりシロスミレとこれだよね。


道は林内へ続いている。


コミヤマカタバミが咲き始めていた。


ヒメイチゲは、すでに金平糖状態。


明るいササ原に出た。


足元にはフデリンドウのブーケがあった。


ゴマ石山の分岐に到着。


分岐から少し東へ進んでみたら、車山の山頂が見えた。


分岐に戻って、展望を楽しみながら昼食。


食後のコーヒーを飲んでいたら、ゴマ石山の最高点付近から高音のさえずりが聞こえてきた。双眼鏡で確認したところ、胸から腹が黄色っぽかったので、アオジじゃないかと思う。

ゴマ石山から自然研究路へ向けて下山開始。


穂高連峰と槍ヶ岳。薄い雲がかかっていたが、周辺の有名座は確認することができた。


偶然にもチシオスミレを見つけた。周辺には数株あった。葉脈がわずかに赤いサクラスミレは見かけることはあるが、これだけはっきりとしていればチシオスミレと言っても異論はないでしょう。ちなみに葉裏は赤くなかった。それにしても、なぜアカフサクラスミレと呼ばないのでしょうかね。


斜度が次第に緩くなり、霧ヶ峰インターチェンジが近づいてきた。


自然研究路の入り口付近を散策。まずはアマドコロ。


スズランはまだつぼみ。


タカトウダイは咲き始め。


もうすぐ駐車場だが、時間が早いので、正面の霧ヶ峰スキー場まで足を延ばすことにした。


アスファルトの道を登る。


頂上が見えてきた。


1684標高点からの展望。まずは車山方面。その奥には蓼科山。


八ヶ岳、そして中央に富士山。


霧鐘塔。濃い霧の中で方角を音で知らせる設備らしいが、最近では、「この鐘を鳴らすと幸せになれる」、という声を耳にするようになったとさ。


下りはグライダー館方面へ。


ゲレンデはオニゼンマイだらけ。


県道と合流。あとは車道をあるいて霧ヶ峰インターチェンジまで戻るだけ。


霧ヶ峰インターチェンジまで戻って終了。ゆるい山歩きだったが、いつもの草原歩きとはちょっと違うルートだったので楽しかった。霧ヶ峰のメジャーなルートを歩くのも良いが、たまにはマイナールートを歩いてみるのもいいかもね。


いつものように、たてしな自由農園原村店で地元野菜を買って甲府盆地へ戻った。

GPS軌跡表示 ※カシミール3D使用


標高グラフ ※カシミール3D使用

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