ジニアプロフュージョンを種から育てる

【2024年4月29日】
近所のホームセンターで「ジニアプロフュージョンダブルミックス」のタネを買いました。自家採種のプロフュージョンシリーズでは発芽率が極端に悪かったので、少し多めに3袋買いました。


まずはタネの観察から。自家採種のタネと比べて一回り大きく、色も白っぽいです。今回は2袋分、合計80粒のタネを蒔くことにして、残りの1袋は5月になってからにします。


はじめにポット育苗培土に48粒蒔きました。


次に土による発芽率の違いを比較するため、ポット育苗培土に12粒、鹿沼土細粒に12粒蒔きました。


残りを鹿沼土細粒に8粒蒔きました。発芽適温が25℃前後なので、いずれのセルトレーも昼は明るい日陰、夜は玄関内で管理する事にします。


【2024年5月3日】
タネまきから4日目。発芽しました。朝の時点で5本くらいでしょうか。昨晩に玄関内にセルトレーを入れた時には確認できなかったので、夜のうちに土の中から出てきたのでしょう。袋に記載の発芽日数が5〜10日なのでほぼ予定通りです。


早いものではすでに子葉が展開しています。


鹿沼土細粒に蒔いたほうからも出てきました。土が違っても発芽日数に違いはなさそうです。


【2024年5月9日】
タネまきから10日目。メインのセルトレーでの発芽率は80%以上です。自家採種の発芽率と比べると桁違いに高いです。


発芽率比較用のトレーでは、ポット育苗培土(右)が10/12(83%)、鹿沼土細粒が11/12(92%)です。母数は少ないですが、発芽率に大きな違いはないと言ってもよいでしょう。


【2024年5月19日】
発芽率は80%以上です。本葉が大きくなってきたので、ポット上げをすることにしました。


発芽率比較用のトレーです。ポット育苗培土(右)が10/12(83%)、鹿沼土細粒が11/12(92%)で5月9日から変化はありません。発芽率に違いは見られませんでしたが、ポット育苗培土のほうが本葉が大きく成長しています。やはり成長段階に入ると差が出ますね。


3号ポットと、いつものポット育苗培土の組み合わせで移植しました。鹿沼土で発芽させたセルトレーもポット上げをしましたが、セルトレーから取り出す際に鹿沼土が簡単に崩れてしまうため、作業がやり難かったです。


【2024年5月26日】
ずいぶん大きくなりました。西日を受ける環境に置いていますが、高温で枯れることなく成長しています。


【2024年6月8日】
本葉がポットからはみ出すほどに大きくなりました。


わき目も出てきました。一番花のつぼみが出始めたころに摘芯をする予定です。


【2024年6月30日】
開花しました。カイガラムシを見つけたので、殺虫剤で駆除しました。


わき芽がたくさん出てきたので、そろそろ定植したほうが良いでしょう。摘芯は定植時にします。


まわりの花びらのような部分が舌状花で、その内側に筒状花があります。舌状花の付け根からはヒゲ状の雌しべが出ているのがわかります。


5月24日に種まきをした苗も順調に生育しています。


【2024年7月8日】
今日は朝から気温が高く、猛暑日の予報です。朝の涼しいうちに日なたの花壇へ定植することにしました。


色は7色です。上の左から「ダブル ファイヤー」、「ダブル ゴールデン」、「ダブル イエロー」、下の左から「ダブル ディープサーモン」、「ダブル ホワイト」、「ダブル レッド」、「ダブル ホットチェリー」です。


ポットから苗を取り出すと、この通り根詰まりを起こしていました。もう少し早く定植すれば良かったです。


事前に苦土石灰を入れておいたので、今回は化成肥料と牛糞堆肥を入れてから定植しました。株間隔は少し広めの40cmにしました。日が高くなり暑くなってきたので、残りの苗の定植は後日に回します。


【2024年7月15日】
本格的な開花が始まりました。一番花を摘芯して寂しくなったなと思っていたら、数日でこの通りです。背丈が低いので大雨による泥はねの汚れが気になりますが、梅雨が明けるまでの辛抱です。


【2024年8月4日】
猛暑日の連続で家の外に出る気にならないほどの高温にもかかわらず、こんなに大きくなりました。日常の管理は、朝晩の水やりだけで、追肥はしていません。


花壇中央部の生育が特に旺盛で、地面が見えなくなっています。株間隔は40cmにしましたが、それでも狭かったようです。茎の成長が早いため、花が咲いてもすぐに葉の陰になってしまいます。隣と干渉しないように、周囲の茎を切るべきか迷います。


【2024年9月4日】
8月下旬から続いた風雨の影響で、株が横倒しになってしまったので、隣の株と干渉しないサイズまで切り戻しをしました。


株元の葉は枯れていました。この傾向は、隣の株との重なりが大きい花壇の中央付近で顕著にみられます。きれいに咲いている花を切るのがもったいなくて、切り戻しの時期を遅らせてしまったことが原因です。風通しが良くなったので株にとっては良かったのですが、どこまで復活するのか見守りたいと思います。


【2024年10月1日】
朝晩は涼しく感じられるようになりましたが、日中は暑い日が続いています。9月の初旬に切り戻したジニアが再び咲き始めました。切り戻す前よりも葉の色がやや薄く、形も細くなりましたが、他は遜色ありません。


【2024年10月16日】
満開です。花数が多くて見ごたえがあります。切り戻しをして良かったです。


【2024年11月28日】
最低気温が5℃を下回るようになり、日なたの花壇の日照時間はだいぶ短くなりました。一見すると彩り豊かに咲いているように見えるのですが・・・。


近くで見るとこの通り。舌状花の色は残っていますが、筒状花は枯れています。


こちらは11月4日に2回目の切り戻しをした株ですが、小さな花芽がわずかに出たところで成長が止まっていました。開花から約5ヶ月間、十分に楽しませてもらいました。この写真撮影後、株を全部抜き取って花壇を整理しました。


開花期間が長く、暑さに強く、手入れも楽な品種でした。来年もタネを購入し育てる予定です。