乙女高原

◆データ
乙女高原/山梨県山梨市
◆登山日
2024年4月6日 晴れ
◆アプローチ
◆歩行ルート
◆メンバー
乙女高原ファンクラブ

乙女高原の年間行事、「乙女高原自然観察交流会 ヤマアカガエル産卵調査」です。「道の駅花かげの郷まきおか」に集合し、ヤマアカガエルの産卵調査の内容の説明を受けてから、6名で乙女高原へ。

最初の調査地点の様子。水が流れているので産卵には厳しい場所。以前産卵が確認されたことがあるらしいが、ここしばらくは見かけないとのこと。


斜面にはハシリドコロが咲いていた。付近には、ダンコウバイとアブラチャンが並んで咲いていたので相違点を確認したりして自然観察を楽しんだ。


次の場所へ移動。ここは通称「カエル池」と呼ばれる場所で、数年前までは産卵が確認出来ていた。しかし、付近でボーリング調査が行われた時点から水面が低下し、産卵が確認できなくなってしまった。人間にとってはわずかな環境変化でも、他の生き物にとっては重大な出来事だったのだろう。


「カエル池」周辺でも自然観察。これは「キブシ」の花。花の少ない時期なので、黄色い花は良く目立つ。


「キブシ」は雌雄異株。中央の雌しべよりも周りの雄しべが長いのでこれは雄株のようだ。


例年ならば、スミレが咲き始めているころだが、花は見つけることが出来なかった。今年はサクラの開花も遅かったので、春咲きの山野草の花も遅れているのだろう。


「ヒメツチハンミョウ」が歩いていた。触角の途中が膨らんでいるのがオスなので、これはメス。体から毒液を出すことがあり、皮膚につくとかぶれることがあるので、素手では触らないほうが良い。


木道のある湿地帯まで移動してきた。水の流れのそばの水溜まりを特に注意して調査。


卵塊がありました。5腹ほどでしょうか。産卵間もない時期には、塊に弾力が感じられるが、これはやや崩れた様子なので、産卵後、数日経過したものだろう。


湿地帯から乙女高原の谷地坊主エリアへ移動。


ここには4腹。これは産卵間もないものだろう。湿地帯でみたものよりも塊が明確で弾力が感じられる。


さらに奥の調査地点へ足を延ばすが、卵塊を見つけることは出来なかった。毎年産卵が確認されている場所なので、時期的に早かったのかもしれない。


乙女高原グリーンロッジに到着。


駐車場にあったシカの足跡。雪解け間もない頃や大雨の後は、駐車場の地面がぬかるんで沈みやすい。うっかり車で入るとスタックする恐れがあるので注意しよう。


ロッジ前の気温は11℃。温度計が南向きにあり日差しがあたる場所なので、気温はこれほどは高くはないと思うが、体感的にはこの時期にしては高めだと思う。


ベンチに座ってのんびり昼食後、シカ柵内を散策することにした。


キジムシロの葉。春のトップバッターとはいえ、さすがに花はまだ。


これはマツムシソウの根生葉かな。


この赤い葉はたぶんメマツヨイグサ。乙女高原のシカ柵内では駆除の対象。


展望台まで登ってきた。


富士山は見えるかな。


見えた。


帰りは草原のコースを下る。


キツネの糞。噛む力が強いキツネは、肉と一緒に小さな骨までかみ砕いて一緒に食べるので、糞にカルシウムが多く混ざり白くなるとのこと。


ツノハシバミ。なぜか惹かれるんですよね。


麓までの下山途中に立ち寄った焼山峠では、雪解け間もない水溜まりで20腹以上の塊卵をみつけることができました。


来月には遊歩道づくりのイベントがあります。いよいよ乙女高原のシーズンの開幕ですね。

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