乙女高原

◆データ
乙女高原/山梨県山梨市
◆登山日
2024年1月6日 晴れ
◆アプローチ
◆歩行ルート
◆メンバー
乙女高原ファンクラブ

2024年の野外活動は乙女高原の自然観察会からスタート。道の駅「花かげの郷まきおか」に集まった8名で厳冬期の乙女高原へ向かいました。

グリーンロッジに到着。駐車場には数センチの雪がありました。


日差しはたっぷりで風もなく体感気温は高めです。シカ柵の扉にかかる鎖をほどき、わずかに雪が残る草原へ。


草原に入ってまもなく、足元にちょろちょろと動くいきものを見つけました。動きが機敏すぎて何なのか特定できません。苦労して容器に誘い込み観察してみると、どうやら「クモ」のようです。知識がないので種類までは分かりません。暖かな日差しに誘われて、地面から出てきたのでしょう。


暖かいので早春の芽吹きを期待していたのですが、さすがに叶いませんでした。


オケラのドライフラワーを見つけました。雪のある場所では背景が白くなるのでドライフラワーが目立ちます。この時期ならではの自然観察のたのしみ方です。


これはコオニユリ。特異な形ならば同定しやすいのですが・・・


ふと雪の表面を見ると、何やら小さなものがたくさん落ちています。


よく見ると、丸い形と、鳥のような形の2種類があるようです。後でロッジに戻って調べたところ、ヤエガワカンバの果実(丸い形)と果鱗(鳥のような形)でした。また、丸い果実の外側にある半透明の薄い翼により、風で遠くまで運ばれるようです。


これはクモキリソウ属の胞子嚢ですね。


地衣類もかわいいですね。


展望台に到着しました。今日は富士山がバッチリ見えますね。


展望台付近でダケカンバの果穂を見つけました。指で軽くつまんだら、果実と果鱗が分離して雪の上に散乱しました。最初に見つけた果鱗とは形が違いますね。


展望台からヨモギ頭に登ると、冷たい季節風を感じるようになりました。


空気が澄んでいます。


ヨモギ頭からブナじいさんまで下りてきました。


ここで、ドライフラワーになったオヤマボクチとハバヤマボクチの違いが明確になりました。総苞片に注目すると、左のオヤマボクチは長くて太く、右のハバヤマボクチは短くて細いです。葉のない時期でも容易に種類を判別できますね。


アカゲラにやられたようです。


展望台からは草原のコースを下りました。


乙女高原に存在する3種類のカバノキの仲間の果穂をロッジに持ち帰り、分解して果実と果鱗の形を調べました。こうやって並べてみると、大きさや形に違いがあることがわかりますね。


昼食後、湿地帯を歩きました。これはカサゴケモドキ。


フロウソウかな。


湿地帯を巡ったところで本日の観察会は終了となりました。冬の観察会も楽しいですね。

TOPに戻る