ネモフィラを種から育てる
【2023年10月12日】 近所のホームセンターでネモフィラの種を購入しました。最高気温が25℃以下になったので、種まきをすることにしました。 大袋の中に入っていた小袋を開けると小さな種がたくさん入っていました。 セルトレーに種まき培土を入れ、土に水を十分に含ませ、5mmほどの深さの穴を開けて1セル当たり5粒前後の種を入れました。最後に軽く覆土し、上から軽く水をかけ、日中に地温が上がりすぎないように明るい日陰に置きました。 【2023年10月18日】 種まきから6日目。発芽が始まりました。気温が10℃近くまで下がる夜は、家の玄関に入れて管理していました。 子葉はこんな感じです。種が小さく覆土の量にも自信がなかったので発芽するか心配だったのですが、まずは一安心です。発芽率がどのくらいになるのか気になります。 【2023年10月27日】 種まきから15日目。続々と発芽してきました。同じセルの複数個まいたので正確な発芽率は分かりませんが、カタログ値(6割以上)は達成していると思われます。 子葉には毛が生えているようです。 【2023年11月6日】 種まきから25日目。苗同士が干渉し合って、窮屈に感じられるようになりました。そろそろ間引いたほうがよさそうです。 本葉が独特の形をしています。 【2023年11月10日】 種まきから28日目。間引きを行います。茎が太くしっかりした苗を1本だけ残すのですが、お互いの根が絡み合って抜き取ることが出来ないため、ハサミで根元から切り落とすことにしました。 間引き後です。すっきりしたのは良かったのですが、1本になったことで根元が少し不安定になりました。本葉が成長して地上部が重くなった時に、根元から倒れてしまわないか心配です。 【2023年11月17日】 種まきから35日目。隣の本葉が干渉するようになりました。このまま放置すると間延びの原因になるので、ポット上げすることにしました。 最初に1本だけセルトレーから取り出して根を水洗いしてみたら、予想以上の長さでした。ポリポットに移すときに根を切らないように丁寧に扱う必要があります。 根の張りが良さそうなので少し大きめの3号ポットを使い、用土はダークピート60%配合のポット育苗培土にしました。 【2023年12月23日】 種まきから71日目。葉が大きく広がり、密度が高くなってきました。葉が干渉しないように余裕をもたせて配置しなおしましたがそれでも狭いようです。朝は氷点下になるので、防寒のため夜はビニールをかけ、日中は外して風通しをよくしています。 【2024年1月14日】 種まきから93日目。葉がこんなに大きくなりました。朝の低温が心配なので、花壇への定植は2月になってからするつもりでしたが、このままの状態で過ごすのも苗にとって良くないと考え、思い切って実行に移すことにしました。まあ、万が一枯れてしまったとしても、予備の苗はたくさんあるので安心です。 ポット穴からはみ出した根をみると、早く定植してあげたほうが良いと思いますよね。 ポットから取り出してみると、この通り根詰まりを起こして真っ白です。 根鉢は崩さず、元肥は与えずに定植しました。株間隔は25cmにしました。袋の説明では15cmですが、葉の生育が旺盛なので少し広めにしました。朝は氷点下になるので不織布をかけるべきか悩むところですが、とりあえずなにもかけずに様子をみたいと思います。 【2024年2月11日】 2月5日に雪が降り、甲府の積雪は12cmでした。それから6日が経過し、地表が見えるまでに雪解けが進みました。ずっと雪に埋もれていたので状態が心配でしたが、枯れずに過ごしていたようです。 【2024年2月14日】 残りのポット苗を全て花壇に定植しました。葉の生育が旺盛なので、元肥は入れないことにしました。 まずは、20株。 さらに、25株。たくさん植えたので腰が痛くなりました。 【2024年2月17日】 種まきから127日目。一輪だけ開花しているのを見つけました。分岐した葉腋から花茎を延ばし頭花をつけています。開花して間もないためか大きさは1cmくらいと小さく、オオイヌノフグリの花のように見えます。 【2024年3月1日】 種まきから140日目。1月14日に定植した株の様子です。葉の密度が高くてまとまりが良く、生育がよさそうです。開花株は少ないですが、葉の数が多いので、これから花数も増えていくことでしょう。 花の大きさは2cmほどです。理由は分かりませんが、この株だけ開花が早いです。 こちらは、2月14日に定植した25株です。花がちらほらと咲き始めました。葉の密度が低めで少し枯葉が目立ちます。甲府盆地の最低気温では枯れないことがわかったので、定植は早めに行ったほうがよさそうです。 花は大きさは3cmと、やや大きめです。 こちらは2月14日に定植した20株です。こちらでも葉の密度が低めで、枯葉が目立ち、葉が縮れているものもあります。 縮れた葉をよく見ると、アブラムシがいました。こんなに寒い時期から活動を始めているとは思わなかったです。早速スプレータイプの殺虫剤で撃退しました。 【2024年3月23日】 1月14日に定植した株です。相変わらず生育は良好で、花も増えてきました。 2月14日に定植した25株です。右側の株の生育が思わしくありません。これらはもともと定植時の苗の生育がよくなかったので仕方がありません。 こちらは2月14日に定植した20株です。こちらも続々と花が咲いてきました。アブラムシを撃退してから元気を取り戻したようです。 【2024年3月31日】 1月14日に定植した株です。徒長することなく引き締まった印象です。個人的にはこのくらいの姿が好きです。 【2024年4月7日】 1月14日に定植した株です。満開が近いです。徒長が目立ち、雨や風で株が傾きやすいです。 【2024年4月14日】 花の数だけで判断すると今が見ごろです。大雨や強風で株元から横倒しになった時には、盛り土をしたり、深く植えなおしたりしてしのぎました。実際に育ててみるとネモフィラの群生地で管理されている方の苦労がわかります。 株が大きくなり茎が伸びてくると、まとまりがなくなってきます。バッサリと切り戻しをしたくなりますが、しばらく様子をみたいと思います。 【2024年4月24日】 雨が降ったので水滴の重さで倒れてしまいました。晴れても自立出来そうにないので切り戻すことにしました。 株間隔は25cmなので、お互いが干渉しないように茎の長さが10cmくらいになるように全体を切り戻しました。すっきりして風通しは良くなりましたが、はたしてどれだけの花が咲くのでしょうか。 【2024年5月26日】 切り戻しから一ヶ月ほどが経過しました。切り戻した時に茎や葉が緑だった株では復活しましたが、根元が茶色く変色していた株では、枯れたり、花付きが悪かったりです。切り戻すのであれば、徒長する前の元気なうちにするのがよいでしょう。 こちらも同じような状況です。あまり見栄えが良いものではありませんね。花が咲いている株があるので、とりあえずこのままにしておきますが、横倒しになり、見苦しくなったら処分したいと思います。 【2024年6月13日】 見ての通り、限界のようです。 こちらも同様です。写真撮影後、自家採種のビオラと一緒に処分しました。 花はきれいで好きなのですが、雨風で倒れやすいことが難点です。もう少し早めに定植したり、開花前に切り戻しをすることでコンパクトに仕上げられないかと、まだ工夫の余地はありそうです。 |