アンテナのメンテナンス3 |
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2022年1月23日記載 ■はじめに フレンド局からの依頼で、430MHzのK1FO-25のメンテナンスを行いました。 ■作業 まず依頼品のVSWR特性を測定しました。全部で4本あるのですが、その内の1本を測定しました。測定条件は、地上高1.5m、水平偏波です。結果、アマチュアバンド内では433MHz付近でVSWRが下がっていましたが十分ではありません。またSSB帯(430-431MHz)では使用できそうにありません。残りの3本も測定しましたが、いずれも似たような傾向でした。 VSWR特性の改善が必要であることがわかりましたが、給電部はTマッチ+Uバランで構成され、きれいにBOXに収納されボンドで固められていたため調整の余地がありませんでした。そこで今回は思い切ってラジエータをVダイポールに新調して対応することにしました。 オリジナルK1FOの寸法と依頼品の寸法とは若干異なっていますが、今回はオリジナルK1FOのシミュレーションデータを使い、オリジナルのラジエータ(ストレートダイポール)をVダイポールに変更してシミュレーションを行いました。 気になる指向性パターンについてはVダイポール化してもストレートダイポールから大きな変化がなかったので、Vダイポールで製作を進めることにしました。 完成形です。今後のメンテナンスの容易性を考慮し、汎用部品を利用したシンプルな構造にしました。 給電部のアップです。ストレートダイポールを外した後の穴に樹脂スペーサを入れ、アルミ平板のダイポールエレメントをネジ止めしました。 地上高1.5m、水平偏波でVSWR特性を測定しました。 ラジエータの長さと曲げ量を調整し、SSB帯の中心周波数(430.5MHz)に共振させました。 今後は同じ変更を残りの3本に展開し、再現性の確認を行いたいと思います。 |
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