谷地坊主の観察会

◆データ
乙女高原/山梨県山梨市
◆登山日
2018年7月7日 曇り
◆アプローチ
◆歩行ルート
◆メンバー
乙女高原ファンクラブ

本日は乙女高原ファンクラブの年間行事、谷地坊主の観察会に参加しました。

最初に天然記念物エリアで谷地坊主を観察します。このエリアではカヤツリグサ科スゲ属の中でも主にタニガワスゲが谷地坊主を形成しています。近づくと足元が沈み込むような湿地帯にあります。


近づいて観察すると枯れて倒れた葉が持ち上がっているように見えます。ここから植原さんに解説していただきました。


春から秋にかけて成長した地下茎が冬に根元が凍り、霜柱によって地面が持ち上がります。やがて春になり、雪解け水の流れによって根元が削られます。それを毎年繰り返すことで結果的に株全体が少しずつ高くなります。谷地坊主ができるためには、植物の性質、地形、土質、水環境、気温、積雪などの条件が揃うことが必要なのですね。


谷地坊主ができるための水環境を知るために、天然記念物エリア外へ向かいました。
沢沿いを歩いてゆくと岩が露出してる箇所を境に谷地坊主の姿が見られなくなりました。土が流されて岩が露出するほどの早い水の流れでは谷地坊主はできないようです。


最後に谷地坊主の身体検査を行います。


谷地坊主の高さ、幅、同居している植物や昆虫などをメモしました。


谷地坊主についてこれほど時間をかけて観察したことはありませんでした。小学生の課外学習にはよい教材だと実感しました。

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