加工精度と周波数特性

2017年12月7日記載

■はじめに
八木アンテナを自作する場合、エレメントの長さと取り付け位置に誤差が発生します。そこで加工精度の目標値を求めるためにアンテナの特性に影響の大きいエレメントに対して長さと取り付け位置を変化させて周波数特性を求めることにします。

■モデル
シミュレータ
 MMANA
シミュレーションモデル
 430MHz/DG7YBN/GTV70-11w
変化対象エレメント
 D2
長さ
 Original
 D2+0.5mm D2の全長を0.5mm延長
 D2+1.0mm D2の全長を1.0mm延長
位置
 Original
 D2+1.0mm D2を前方に1.0mm移動
 D2+2.0mm D2を前方に2.0mm移動
アンテナの周波数特性
 フロントゲイン(Gain)
 VSWR

■シミュレーション結果

1.D2の長さを変化させた場合
【Gain】


D2を1mmまで延長してもゲイン特性にはほとんど影響を与えません。

【VSWR】


短くした場合のシミュレーションは行っていないが、Originalの共振周波数(431.5MHz付近)でVSWRが1.1以下、を目標とするならば±0.5mm以下の加工精度が必要です。

2.D2の位置を変化させた場合
【Gain】


D2の位置を2.0mm前方に移動してもゲイン特性はほとんど変化しません。

【VSWR】


後方に移動させた場合のシミュレーションは行っていないが、Originalの共振周波数(431.5MHz付近)でVSWRが1.1以下、を目標とするならば±2mm以下の加工精度であれば問題なさそうです。

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