エレメントの取り付け角と周波数特性 |
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2017年11月27日記載 ■はじめに 八木アンテナのエレメントはブームに対して取り付け角が垂直であることが理想ですが、さまざまな要因により垂直からずれてしまうことがあります。今回は取り付け角のずれがアンテナの周波数特性に与える影響を、シミュレーションにて検証しました。 ■モデル シミュレータ MMANA シミュレーションモデル 430MHz/DG7YBN/GTV70-11w 取り付け角を変化させるエレメント D2 電流がもっとも多く流れるエレメント。 D9 アンテナの最先端にあり、持ち運びの際にもっとも取り付け角が変化しやすいエレメント。 取り付け角 0deg ブームに対して垂直に取り付けた場合(Original)。 5deg Originalから5度傾いた場合。意識して見るとずれていることがわかるレベル。 10deg Originalから10度傾いた場合。明らかにずれていることがわかるレベル。 アンテナ特性 フロントゲイン(Gain) VSWR ■シミュレーション結果 1.D2の取り付け角を変化させた場合 【Gain】 432MHzのポイントで見ると、5degでは、Originalから0.1dBのGainの低下。10degでは、Originalから0.4dBのGainの低下。 【VSWR】 432MHzのポイントで見ると、Originalと5degが1.1以内。10degが1.2。 2.D9の取り付け角を変化させた場合 【Gain】 5deg、10degともにOriginalからほとんど変化なし。 【VSWR】 5deg、10degともにOriginalからほとんど変化なし。 ■結果 D2については、5deg以上ずれると性能の変化を感じる可能性がある。 D9については、10degずれていても性能の変化を感じることなく使用できる。 以上から、電流が多く流れるエレメントほど取り付け角に対して注意が必要になる。 |
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