C500修理

2016年12月11日記載

1990年の開局時から使用しているスタンダードのC500。ハンディー機ではあるが表示もボタンも大きく使いやすいのでもっぱらモービル機として26年間現役で使用してきました。しかし年月には勝てなかったのか次第に動作が不安定になり、最近では実使用に支障が出るようになってきました。開局当時から使い続けていることもあり、今回修理することにしました。

症状は以下の2点。
1.スケルチつまみを触ると、時々スケルチが閉じたままになってしまう。
2.ボリュームつまみを触ると、時々音声が出なくなってしまう。

どちらもつまみを触ると症状が出たり出なかったりすることから、機械的な問題だと推測し内部を調べてみます。

分解前。今のハンディー機と比べるときょう体は大きいですが、その分表示やボタン類が大きく使いやすいです。


分解します。裏側と電池ボックスの電極のねじをはずすと簡単に開きます。


問題のボリューム部です。ボリューム本体は内部の金属パネルに固定されています。左がスケルチ、真ん中が音声ボリュームです。それぞれのボリュームの端子は子基板経由でメイン基板と接続されているようです。


メイン基板をはずして半田面を確認してみます。黄色い丸の部分が子基板とメイン基板の接続部です。半田を盛って導通を確保しています。ボリュームは金属パネルで固定されているとはいえ、ボリュームつまみにかかるストレスが半田部に伝わり半田クラックが発生しているのではと想定し、半田を盛りなおしたところ無事症状が発生しなくなりました(クラックの有無は肉眼ではわかりませんでした)。
なお、下の写真は半田を盛り直した後のものです。


半田クラックが発生しやすい構造設計ですね。同様の症状の方は参考にしてください。

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