■はじめに
フレンド局からの依頼で、パラボラアンテナの一次輻射器用に八木アンテナを作ります。パラボラの放物面全体で受けた電波を集めるためにビームパターンはブロードのほうがよさそうなので今回は2エレとします。
■設計データ
オリジナルのデザインは、DG7YBNタイプの「GTV70-2m」です。
以下にMMANAでのシミュレーション結果を示します。
【430MHz】
【433MHz】
■測定
パラボラへの取り付けを意識してブームのフロント側を延長した形になっています。測定はブームの先端部を三脚に固定して行いました。
これまでに製作した同じタイプのアンテナと同じ構造としました。
■測定
VSWR特性の実測結果です。VSWR特性がブロードになるようにDEの長さを調整しました。
最終的にはフレンド局のパラボラに取り付けて調整することになります。
2017年5月11日追記
フレンド局（JF1QWA局）から、パラボラに取り付けた写真をいただきましたので掲載します。
パラボラの直径は2.5mです。中央から伸びている同軸管の延長線上に、今回製作したGTV70-2mが取り付けられています。
同軸管の延長線上にエレメントが並ぶように取り付け位置を調整することで、VSWR=1.0〜1.1に収まったとのことです。
VSWR調整後、1エリアの神奈川県足柄下郡の移動地から430MHz/SSBモードにて、5エリアの徳島県美馬市と7エリアの岩手県北上市と楽に交信できたとのことです。
導軸管との接続方法に改善の余地はありますが、他のメンバーにも評判がよかったとのことでした。