430MHz/K1FO/K1FO-22 with bent DE

2016年9月12日記載
2016年9月16日追記

■はじめに
1997年ころに製作し移動運用で使用していたK1FO-22。給電部の経年劣化が目立つので給電部のみ新しく作り変えることにします。アンテナ4本のうち最初に1本だけ作り変え、良好な結果が得られたら残りの3本にも適用することにします。

■設計データ
今回の変更点は、給電ダイポールの形状と給電方法のみです。
オリジナルの給電部は、「ストレートダイポール+TマッチとUバラン」形式で50オームに変換していますが、今回構造がシンプルな「bent DE+DG7YBNスタイルマッチング」形式で50オーム給電とします。

MMANAでのシミュレーションによる試行錯誤の結果を示します。以下変更後の特性です。

ビームパターンは以下の通り。オリジナルの結果は掲載しませんがオリジナルとほぼ同等です。


ゲインとF/B特性は以下の通り。オリジナルは掲載しませんがほぼ同じです。


インピーダンス特性は以下の通り。432MHz前後では50オームで共振しています。


VSWR特性は以下の通り。430MHzから434MHzでは、VSWRが1.1以下です。


以上の結果から、オリジナルの性能(ゲイン、F/B)を維持しつつ、給電部を変更することができそうですが問題は実際に製作してシミュレーション通りの特性が得られるかが課題です。

■製作
以下はオリジナルの給電部。


以下は新しい給電部。これまで製作したDG7YBNタイプ八木で実績のあるタイプとしました。


2016年9月16日追記。
■調整
ダイポールの長さと折り曲げ量を調整した場合の、VSWR特性の測定結果を示します。


実使用帯域でのVSWRは低くすることはできましたが、シミュレーションの傾向に近いとはいえません。
もう少し調整の範囲を広げて測定したいと思います。

TOPに戻る