430MHz/DG7YBN/GTV70-7n Part 2

2015年12月17日記載

経緯
430MHz/DG7YBN/GTV70-7n

■はじめに
先日作製した「430MHz/DG7YBN/GTV70-7n」に、DG7YBNスタイルの給電ケーブルを取り付けて、改めてVSWR特性を取得しました。なお給電ケーブルの作製にあたり、以下の資料を参考にしました。

 参考資料
  「DG7YBN - Low Noise Yagis」 http://dg7ybn.de/

■給電ケーブル
作製する給電ケーブルは、ラジエータから1/4波長の3倍の長さの同軸ケーブル(5D2V)にてN-Rコネクタに接続されたものです。アンテナに取り付ける際にはN-RコネクタをL型アングルを使用してブームに接続します。また、同軸ケーブルのラジエータへの接続側近くにはパッチンコアを入れます。
なお、基準の波長はアンテナの特性にあわせて1/430MHzとします。

■製作
製作にあたり、アンテナアナライザ(AA-600、RigExpert社)を導入しました。
給電ケーブルに取り付けるコネクタはNJタイプのため、AA-600のコネクタ(NJタイプ)と直接接続することができません。そこで最初に1/2波長の整数倍(今回は4倍)のNP-NPケーブルを作製し、直列に接続した状態で、4/2波長+3/4波長=11/4波長になるように切り出します。同軸ケーブルとN-Rコネクタとの接続はできるだけ短く、かつタマゴラグを利用し4個所のねじ穴に対して均等にシールド線を接続しました。
 

まず直列に接続した状態でラジエータ側をオープン状態にします。リアクタンスの極性が、マイナスからプラスに変化する場所が1/4波長の奇数倍、プラスからマイナスに変化する場所が1/4波長の偶数倍のポイントです。長めの状態からオープン側を少しづつ切断し430MHzにあわせます。あわせ込みが終わったらラジエータとの接続部に丸型圧着端子を取り付けます。被覆をむいて取り付けるのですが、ほとんどずれることはありませんでした。
 

■取り付け
丸型圧着端子はラジエータの給電点に、N-Rコネクタ側はL型アングルを利用してブームに取り付けます。最後にパッチンコアをはさんで完成です。
 

■測定
周囲にできるだけ障害物がない場所で測定します。今回は近くの丘の上の公園で測定しました。
AA-600とノートPCをUSB接続することで、パソコン上で操作と結果の確認ができます。これは非常に便利です。
 

VSWR特性について、シミュレーション結果と実物を比較します。実物ではアンテナのエレメント長をシミュレーションに対して2mmだけ短くしましたが、VSWRの最小の周波数が実物のほうが1MHz高い結果となりました。少し短くしすぎたかもしれません。


■まとめ
今後のアンテナ製作に有効なデータを取得することができました。
余談ですが、AA-600を導入による効果が大きいです。アンテナ製作を考えている方にはおすすめです。

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