アンテナ性能比較 その1

2015年11月20日記載

■はじめに
最近製作したアンテナの性能の相対評価を行いました。

■評価アンテナ
以下の3種類
YBN_7 430MHz DG7YBNタイプ 7エレ(自作)
YBN_5 430MHz DG7YBNタイプ 5エレ(自作)
K1FO_8 430MHz K1FOタイプ 8エレ(自作)

■評価システム
2種類の評価アンテナで同じ局を受信し、無線機(TR-851)のSメータの振れの大きさでフロントゲインの大小を評価します。それぞれの評価アンテナは、同軸リレーにて切り替えます。

左はYBN_7(手前)とK1FO_8(奥)。右はYBN_7(手前)とYBN_5(奥)。
 

無線機の手前に同軸リレー(CX-520D)を入れ、トグルスイッチで瞬時にアンテナを切り替えます。
 

■測定
場所:山梨県中央市農村公園駐車場
1.YBN_5とYBN_7の比較
432.96MHz/北関東?の固定局。左はYBN_5(S1)。右はYBN_7(S2)。
 

2.YBN_5とYBN_7の比較
439.54MHz/甲府盆地のレピータ局。YBN_7でビームを合わせながらRFGAINつまみを絞ってSが5になるように調整後YBN_5に切り替えてSを読む。左はYBN_5(S3)。右はYBN_7(S5)。
 

3.YBN_5とYBN_7の比較
439.32MHz/長野県のレピータ局。左はYBN_5(S1)。右はYBN_7(S3)。
 

4.K1FO_8とYBN_7の比較
439.54MHz/甲府盆地のレピータ局。YBN_7でビームを合わせながらRFGAINつまみを絞ってSが5になるように調整後K1FO_8に切り替えてSを読む。左はK1FO_8(S1)。右はYBN_7(S5)。
 

■結果
予想通りYBN_7がトップの結果となりました。平日の昼間の時間帯のため評価に便利な固定局が少なく、多くの比較データを得ることができませんでした。そこで今回はレピータ局で評価しましたが、アンテナによってはSWRが非常に高く実用域から外れているため参考にならないかもしれません。次回はSGからの信号を評価対象のアンテナで受信して比較したいと思います。

2016年11月29日追記

■追試
K1FO_8のゲインが、YBN_5とYBN_7と比べて予想以上に低いので、まずはK1FO_8のVSWRを測定しました。
2015年12月17日測定
【K1FO_8のVSWR特性】


結果、VSWRの最小周波数は425MHzであり、想定していた周波数よりも10MHz近く低い値を示しました。
念のためK1FO氏の名誉のために申し上げておきますが、今回のゲイン低下は当時の私の設計と製作ミスによる問題であると結論付けます。

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