恵那山、大判山

データ 恵那山/長野県下伊那郡阿智村・岐阜県中津川市・2191m
大判山/長野県下伊那郡阿智村・岐阜県中津川市・1696m
登山日 2008年8月2日 晴れ
アプローチ 中央道甲府昭和IC=飯田IC=国道153号=国道256号=県道89号=峰越林道=ゲート手前の駐車場
歩行ルート 広河原登山口-恵那山山頂-避難小屋-上川口合流分岐-大判山-鳥越峠-千両山-峰越林道-駐車場
メンバー 単独

峰越林道ゲート手前駐車場(7:23)

日本百名山の恵那山山頂へのルートはいくつかあるが、その中から今回は広河原登山口からのルートを選択した。理由は簡単で一番歩行距離が短いと判断したからである。
出かける前にネットで調べたとおり、峰越林道は登山口から2kmほど手前にゲートがあり通行止め、傍らの広い駐車場に適当に車を突っ込んで登山スタート。最初からアスファルト歩きは気が重いなぁ。
広河原登山道入り口(7:46)

アスファルトを歩くこと20分あまり、左手に広河原登山道入り口が見えてきた。入り口で団体さんを追い越し、黒沢にかかる歩行者用の橋を渡ると登山らしい本格的な登りが始まった。
予想通りの急な登りだが、道は分かりやすく特に危険な場所もない。いつものように息が上がらない程度のスピードで淡々と進む。樹林帯なので見晴らしはよくないが仕方がないな。
ちょっと広い場所(8:38)

休憩に丁度よいちょっと広い場所が現れた。ゲートを歩き始めて1時間以上歩きっぱなしなので気分転換に休もうかと思い立ち止まったところ、少し前に追い越した3人ほどのグループの声が後ろから聞こえてきた。追い越したばかりで休憩とは失礼だと思い休まず歩くことにした。まあ、特に疲れているわけでもないのでいいだろう。


ササ原の道(8:53)

樹林帯を抜けて、やっとあたりが開けて明るくなってきた。とはいえガスがかかっていて近くの山がかろうじて見える程度なのでちょっと残念。ササ原の急登で学生数人が休んでいたので追い越して進んだ。


稜線付近に到着(9:19)

ササ原が終わり、再び樹林帯になってきた。植生的には針葉樹が中心のようだ。標高の大部分は登ったはずなのでおそらくここからは北西に向かって横移動が中心になるだろう。
山頂到着(9:39)

展望台のやぐらが見えてきた。特に休憩も取らずに意外とあっさり着いてしまった。さすがに時間的にまだ早いのか山頂にはだれもいないようだ。


意外とシンプルな山頂標識をカメラに収めてから展望台の上へ登るが、ガスって何も見えない、と言うよりも山頂を囲む木々が邪魔して周囲の山はまったく見えない、ということなのか?いずれにしても何にも見えないことには変わりはない。というわけで展望台を下りて、かなり早いが持ってきた昼飯を食べることにした。もしかしたら、時間をつぶしている間にガスが晴れるかも知れないし。
山頂の傍らには恵那神社本社があった。小銭はと財布の中身を探ってみたが、あいにく小銭の持ち合わせがなかった。まあ今回は手をあわせるだけにしておこう。
山頂から避難小屋方面へ(10:05)

山頂で昼飯を食べていると、追い越した登山者が続々到着してきた。展望台にあがってみるがやっぱり景色は見えないようだ。
時間はまだ10時、同じ道をおりたら時間的に早すぎるので、歩行距離は長いが思い切って由緒ある縦走路を下りてみることにしよう。

#ただし峰越林道に下りてからのアスファルトでの戻り道が苦痛だろうな。
避難小屋(10:09)

避難小屋と呼ぶにはもったいないほど新築のような立派な建物だ。ある程度設備もしっかりしていそうな感じだが、遠くから眺めただけなので詳細は不明。
上川道合流点(10:25)

途中、登山道脇に小型機と思われる機体の一部が無残な姿で放置されていた。ロープで囲まれて、写真撮影禁止と書いてあったので、何もせずそのまま通り過ぎた。

#後で調べると、2007年11月に小型機が墜落したようです。
合流点を右折すると本格的な縦走路の下りが始まる。急な下りで始まるが相変わらず樹林帯に囲まれて景色は見えない。
天狗ナギ付近(11:06)

ガスの中にガレたピークが見えてきた。これが天狗ナギと呼ばれている場所だろう。すれ違った登山者は一人か2人だけ、アプローチや距離を考えると、こちらから恵那山を目指す人は少ないのだろうか。
天狗ナギをすぎるころになると、やっと稜線の道らしく見晴らしがよくなってきた。かなり歩いてきたようだがやっと大判山が見えてきた程度。予想通り道のりは長そうだ。
大判山山頂から恵那山方面を望む(11:35)

大判山に到着すると、標識の前で山頂に向かう3人の登山者が昼飯を食べながらまったりと談笑していた。広河原登山口から登ってきたこと、山梨から来たことを告げると、「よく遠くから一人で登ってきましたね」、と感心されてしまった。(ずいぶんまったりしていたので、ホントに山頂に行く気があるのかな?)

まあ、とりあえずここまで休憩もせずに歩いたので、昼飯の残りのパンをかじってしばし休憩することにした。
(登山者に遠慮して標識の写真は撮りませんでした)
鳥越峠(12:16)

小さなアップダウンに飽きてきたころに鳥越峠の標識を発見。神坂峠は右へ60分と書いてある。結構歩いた気がするが、まだ峠まで1時間、さらにアスファルトの林道を延々戻ることを考えると気が重い。
千両山(12:40)

一面ササ原の緩やかなピークに到着。たぶんここが千両山なのだろう。林道は目の前のはずなので、少しでも近道はないものかと探すと、阿智村に向かって道が伸びているようだ。方向的に見て、これで少しは林道歩きを減らすことができそうだ。
千両山から阿智村方面の見晴らしのよい道を進み、最後に背丈ほどのササをかき分けて下りると林道が見えてきた。
千両山登山道入り口(12:49)

入り口の標識付近ではロードレーサータイプの自転車に乗った人が、自転車をおりて休憩していた。「どちらから?」、聞くと、愛知県から来たとのこと。

#今回ほど、「自転車があったらどんなに楽だろうに」、と思ったことはない。
アスファルトの林道歩きは覚悟していたが、やっぱりタイヘンだ。しかも照りつける日光にアスファルトからの熱が加わって暑い。山の斜面に沿うように続く道なので道のりとしてかなり長い。
途中、道を横切る沢水でタオルをぬらし、誰も通らない道をてくてく体を冷やしながらひたすらあるく。
ゲート手前駐車場に帰還(14:27)

途中アスファルトの日陰で少し寝転んで休んだとはいえ、林道歩きのアルバイトを1時間半以上してしまった。
駐車場の車もずいぶん少なくなっていた。登りで多くの登山者を追い越したことを考えると、ほとんどの人はピストンで広河原登山口にもどってきたに違いない。

まあ、無事に戻ってきたのでよかったよかった。

TOPに戻る