東岳、両神山

データ 東岳/埼玉県秩父郡小鹿野町・秩父市・1660m
両神山/埼玉県秩父郡小鹿野町・秩父市・1723m
登山日 2008年4月6日 晴れ
アプローチ 甲府盆地=国道140号=雁坂トンネル=県道210号=中津川出合=赤岩橋ゲート
歩行ルート 赤岩橋ゲート-上落合橋登山道入り口-八丁峠-西岳-東岳-剣ヶ峰
メンバー 単独

赤岩橋(7:36)

今年になって奥秩父の山を登り始めたわけだが、多くの山頂からこぎり歯のような山が見ることができた。それが両神山であることは気づいてはいたが、岩が多い山でもあり冬の間に登るよりも雪どけが進んだ春ごろに登るつもりでいた。
今回は山梨からのアプローチ時間を考えて八丁峠経由で登ることにした。多くの登山者は日向大谷から登るはずなので、この時期では行き会う登山者も少ないに違いない。
というわけで早速上落合の登山口にむかったわけだが、だいぶ手前の赤岩橋で通行止めの看板に行く手を阻まれてしまった。仕方ないからここから歩くか。


八丁峠コース登山道入口(8:05)

約30分の舗装された林道歩きに飽きてきたころ、八丁峠コース登山道入口が見えてきた。木製のはしごを登って沢沿いを少し歩いて杉林の山中にはいっていく。
まもなく八丁峠

杉林をすぎるとまもなく植生が雑木林に変化してきた。陽気があたたかい、というよりも日差しが強くて暑いくらいだ。進行方向に青空が見えてきた。この先が八丁峠にちがいない。


八丁峠(8:48)

登山道に入って歩くこと40分あまり、八丁峠に到着した。テーブルのある展望台からは、北方面の見晴らしがよい。


八丁峠までののどかな道から一変、尾根伝いの岩場が連続するようになった。日陰には雪も残り、ただでさえちょっといやな感じの急峻な岩の鎖場では、足場付近に残雪があったりすると、支持する場所を探す必要があり、慣れるまでは神経を使った。
何度か通過した岩のピークからは、周辺の山々がとてもよく見えた。
行蔵峠へ

急峻な岩を遠くから見ただけだと、どこを登るのか見当がつかない。一旦鞍部まで下ってから岩場を登り返すわけだが、コツをつかんで手足で支持を確実に行い、体を柔軟に使って落ち着いて登れば、行き詰るようなことはない。
滑り落ちたら落ちたら終わり的なスリルを味わいながら足をあげたり広げたり、こりゃ久しぶりに筋肉痛になりそうだ。
行蔵峠(9:33)

急な岩場を乗り切ると見晴らしのよい行蔵峠に到着した。軽い安堵感も手伝ってか、爽快感も格別だ。
西岳(9:40)

行蔵峠からあっという間に西岳(1613m)に到着。八丁峠からまだ三分の一くらいしかきていないので先を急ぐことにした。
西岳から東岳方面

東岳方面には、まだいくつかのアップダウンが存在するようだ。ここまで誰にも行き会わないので、本当にこのまま進んでいけるのか、正直ちょっと心配になってきた。
東岳(10:22)

西岳から40分あまりで東岳(1660m)に到着。相変わらずの岩と鎖場のアップダウンの連続で少々うんざりしてきた。アップダウンが多いためだろうか、距離の割りに疲れてしまった。
東岳から剣ヶ峰へ

東岳からは残雪の緩やかな尾根歩きとなった。このままずっとアップダウン続きだとしたら体力的にも精神的にもきつかったに違いない。
剣ヶ峰(10:55)

山頂直下の残雪に難儀しながら強引に登るとそこは両神山の最高峰、剣ヶ峰(1723m)の山頂だ。すでに10人ほどの登山者が休憩していたが、多くは日向大谷から登ったに違いない。ここまで登ってくる間に、本日つけられたと思われる雪の上の足跡もあったので、何人かは同じところを通ってきたに違いない。
山頂でのんびりしたいところだったが、大きな声で遭難事故について話をしている登山者の声が耳障りで、昼食を済ませてあたりの景色をカメラに収めて早速下山することにした。
八丁峠に到着(13:21)

アップダウンが多かったせいか、下山にもかかわらずバテでしまった。八丁峠が見えてきてやっと戻ってきたと実感した。とりあえず座り込んで水分補給と休憩をとることにした。

寝転んで耳を澄ませば鳥が木々の枝の間を飛びまわっていた。写真に収めようとしたがレンズを向けると飛び去ってしまった。こんなにのんびりした気分なのは久しぶりかもしれない。
赤岩橋ゲートに帰還(14:31)

登山口から舗装された30分ほどの林道歩きは疲れた体にはきつい。林道途中には進入してきて駐車したと思われる自動車を何台か見かけた。またゲート前には出発前にはなかった車が2〜3台に増えていた。

翌日から2〜3日、筋肉痛と微熱に見舞われた。その後2週間ほどつらい鼻水とくしゃみに見舞われたので、おそらく山歩き(杉林もあったなぁ)で花粉症を発症したようだ。

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