大凪山、餓鬼岳

◆データ
大凪山/長野県大町市 2079m
餓鬼岳/長野県大町市 2647m
◆登山日
2007年10月20日 晴れ
◆アプローチ
中央道甲府昭和IC=豊科IC=白沢登山口駐車場
◆歩行ルート
白沢登山口駐車場(7:03)-白沢登山口(7:11)-魚止ノ滝(8:08)-最終水場(8:29)-大凪山(9:50)-餓鬼岳小屋(12:04)-餓鬼岳(12:31)-餓鬼岳小屋(12:50)-白沢登山口(16:48)
◆メンバー
単独

餓鬼岳という名前は魅力的で行ってみたいとは思っていた。しかしガイドブックを見ると行程が長くきついとのことで敬遠していた。今回は標高差1650mではあるが、2週間前の針ノ木岳登山で、弱っていた体力もほぼ元に戻っていることがわかったので、はやる気持ちを抑えてスローペースを心がければ日帰りすることは難しくないだろう。

いつもより早起きしていつもの豊科ICで下りて下道で白沢登山口駐車場へ。3ヶ所ある駐車場にはにはすでに2台の車が止まっており、すでに出発済みのようだ。時間は7時、長丁場なのでみんな早めに出発しているのだろう。甲府では前日夜半まで冷たい雨が降っていたので、おそらく北アルプスでは雪だろう。ただし、この時期の雪は日中日が出てくればとけるのも早いと思うのでアイゼンは不要だとは思うが、もしものために軽アイゼンをザックに入れて出発。


駐車場から車1台分の道幅のダートを10分ほど歩くと白沢登山口の案内があった。左の沢に向かって下りる道が登山道のようだ。


小さな橋を何度か渡って上流に向かって進んでいく。昨夜降った雨の影響で川が増水していないか心配だったが全く問題はない。下界の喧騒はここではうそのようだ。沢の水音が心地よい。ここでマイナスイオンをたっぷり吸収しておきたい。


紅葉ノ滝。沢沿いには大小の滝がある。今の季節にぴったりだ。


紅葉ノ滝を過ぎるころから鎖場や崖からせりだすような木橋が増えてきた。ぬれた木橋がとくに滑りやすく、一度だけ油断して木橋の間に左足を落としてしまった。崖下に落ちたらただでは済まないと思うと冷や汗ものだ。以降、木橋では慎重に歩くことを心がけた。


途中、久妹のリボンがあった。


正面に大きな滝が見えてきた。魚止ノ滝というらしい。落差が大きいので近づいて写真を撮ろうとすると全体が入らず、かといって離れると木々が邪魔してしまう。まあ、写真にとっても臨場感に欠けることはわかっているので、雰囲気だけ写真に残しておこう。


橋を渡ったところにあった最終水。ちょっとした広場にベンチがあり休憩するには丁度良いだろう。今回は500mlのペットボトルのお茶を3本を持ってきたが、まだ全く飲んでいないので、水を補給しようにも入れる入れ物がない。まあ、ここまで特に疲れていないので、休憩せずに進むことにした。




最終水場をすぎると、いよいよ急な登りのはじまりだ。花崗岩で崩れやすいので下に石を落とさないように注意する必要がある。沢の音がどんどん遠のいていく。紅葉を眺めながらジグザグな道を我慢して登っていく。


大凪山到着。何の変哲もない登山道の途中に標識があった。あたりを見渡したが三角点らしきピークも見当たらない。ここまでまともな休憩をとっていなかったので座り込んで軽くパンをかじった。休憩していると2人の登山者が下りてきた。時間的に考えると、昨晩は小屋に泊まったのだろう。こちらは餓鬼岳山頂までまだ半分ほど、先は長いのであまりのんびりもしていられない。


針葉樹林帯の間から餓鬼岳方面が見えるようになった。予想通り山頂付近は雪のようだ。


ジグザグな急登が続く百曲がり入り口付近になると雪が登山道を隠すほどになってきた。先行者がいるらしく足跡があるので道を探したり新雪を踏む必要はないので精神的には楽だ。気温が上がってきているせいか雪も湿っている。この分だと下山時にはだいぶとけているかもしれない。小屋まで10分の案内があったが、疲れた足にはそれ以上に長く感じられる。


ハイマツの上に雪が積もって枝が垂れ下がる道を潜ると餓鬼岳小屋に到着。丁度、男女二人連れの登山者が小屋で受付をすませて山頂へ向かうところだった。こちらはとりあえず小屋のベンチで昼食を食べることにした。


昼食後、念のためアイゼンを装着して山頂に向かう。小屋の裏からハイマツに囲まれた登山道を登るのだが、雪が吹き溜まりになっていてハイマツの上なのか道なのかが良くわからない。上までくると雪は減り地面が見えている部分もあった。


小屋から5分ほどで餓鬼岳山頂に到着。まあ、とりあえず苦労したが山頂到着。電池が冷えたためかデジカメの操作が不能となり、写真撮影をあきらめかけたが、手の中で電池を暖めてしばらくしたら動作するようになった。とりあえず展望を写真に収めることができてよかったなぁ。


南西方面の展望。晴れていれば燕岳の奥には奥穂高岳や槍ヶ岳が見えるはず。


西方面の展望。


北西方面の展望。立山連峰は雲の中。


北東方面の展望。


三角点は雪に埋もれていなかった。


山頂は強風で非常に寒く我慢できないほど。早々に写真撮影を済ませ小屋まで駆け戻った。ベンチのところで先ほどの男女二人連れが帰りの準備をしていた。話を聞くと、明日唐沢岳に登るために宿泊の手続きをしたが、今回の雪で夏道が隠れてしまったことと、アイゼンも持ってきていないので、宿をキャンセルして帰ることにしたという。話を聞くと新潟に住んでいて先週東北に5泊6日で行ってきたばかりだそうで、北や南のアルプスはほぼ歩いたとのこと。「うらやましいですねぇ」と言うと、「必殺遊び人ですから」、とのこと。山梨から来たことを告げると、今度黒戸尾根に行きたいと言っていた。それにしても元気な人たちだ。


小屋を13時丁度に出発。男女の二人連れの方々も下山を開始した。こちらはアイゼン装着なので足元を気にせずにどんどん下る。百曲がりが終わるころにはすっかり雪がとけていたのでアイゼンをはずすことにした。途中続々と登ってくる登山者と挨拶を交わしながら、どんどん下る。大凪山で水分補給で休んだあとは一気に下るのでザレ場で滑らないようにかなりペースを落として慎重に下る。沢が近づくにつれ水音が大きくなってきた。紅葉を眺めながらなのでますますペースダウン。最終水場での一休みを終えて出発準備をしていると、一緒に下山を開始した二人連れの方々もあとからやってきた。「登りも大変だけど、下りも神経つかうねぇ」、との第一声。まったくその通り。








夕暮れ近くに登山口に帰還。駐車場に着いたのは17時。もう少し遅かったら下山途中で暗くなってしまうところだった。


予想通り疲れたが、初雪も味わうことができて大満足の山行でした。次にここに来るのは唐沢岳に登るときだろうけど、いつになることやら。

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