トマノ耳

データ トマノ耳/群馬県利根郡みなかみ町・新潟県南魚沼郡湯沢町・1963m
登山日 2007年8月11日 晴れ
アプローチ 中央道甲府昭和IC=八王子JCT=関越自動車道水上IC=谷川岳ロープウエー土合口駅駐車場
歩行ルート 駐車場-厳剛新道-ガレ沢のコル-トマノ耳(三角点)-谷川岳肩ノ小屋-熊穴沢避難小屋-天神平駅〜駐車場までロープウエー利用
メンバー タッキー

昨年同様、超過密スケジュールの影響で今年も夏休みの大半を出勤することになった。とはいえまったく休まないのも精神衛生上よくないので、体力が目に見えて弱っているのを承知で日帰りで山に行くことにした。今年の6月から八王子JCTの開通に伴い中央道と関越が結ばれたため、山梨から関越方面のアクセスが便利になったこともあるので、折角なので関越エリアに乗り込んでみようというわけで比較的アクセスや登山が楽だと思われる谷川岳に登ることにした。今回はタッキーも一緒に行くので、まあのんびり登ることにしようかなと、余裕をかましていたが、この後自分の体力の情けなさを感じる結果になろうとは夢にも思っていなかった。
土合駅駐車場(8:46)

ロープウエー駅の駐車場は立体で高さ制限は2.2mと書いてある。パジェロでもキャリア無しならば余裕で進入できるが、ローテータとスキーキャリアとアンテナの分があるのでおそらく入れないと判断し、係員に断って手前の屋根無し駐車スペースに置かせてもらうしたのだが、しっかり駐車料金を取られてしまた。
今回は登りでロープウエーを使用しないので、支度を済ませて車道をさらに登り登山指導センターで水を汲んで西黒尾根へ向かった。


マチガ沢(9:23)

車道の途中を横道にそれて歩いてしまったのが間違いだったのだろうか、いつのまにか西黒尾根を通り過ぎてしまった。地図を見直すとマチガ沢からも登山道が伸びているので、方針変更して厳剛新道を登ることにした。それにしてもいつもより日差しが強く感じられ、すでに体から汗が噴き出している。
マチガ沢〜ガレ場のコル1(10:03)

登りはじめてまもなくなのにすでに疲れてしまった。20分歩いたら5分休み、あるいはそれ以上休憩をはさまないとふらふらして登れない。タッキーに気を使ってもらいながら登るのは大変の申し訳ないという気持ちはあるのだが、体が動かないので仕方がない。汗もたくさん出るのですでに水をいつもの倍以上摂取している。正直言って周りの景色を楽しむ余裕がなくなってきてしまった。
マチガ沢〜ガレ場のコル2(10:16)

山頂は近づいていると思うがこれほどまでに遠く感じられるとは思っても見なかった。景色は良いはずなのだが体力がすでに弱っている。

マチガ沢〜ガレ場のコル2(11:07)

登りが急になってきて、クサリ場も増えてきた。タッキーはすいすい登っていくがとてもそんな元気が出ない。「もう少しなのでがんばりましょう」と励まされながら登ることになった。ああ情けない。


ガレ沢のコル(11:30)

登山道入り口から2時間あまり、やっとコルにたどりついた。標高差を考えるといつもの2倍近くかかっているかもしれない。さえぎるものがなにもないので暑くて仕方がないが、そんなことはお構いなしに横になって大休止モードにはいろうとすると、タッキーから、「かんばって上に行きましょう」、と声がかかった。確かにここであまり休むと、帰りたくなってしまうかもしれないし、水分補給だけにしてさっさと登ることにした。
ガレ沢のコル〜ザンゲ岩(11:48)

西黒尾根はさえぎるものが何もなく景色は抜群に良いかわりに日差しが強く感じられる。遠くにはロープウエーの天神平駅がみえるが、今の疲労を思えばロープウエーを利用すればよかった。


まもなく山頂(13:00)

避難小屋を左手に見て、雨量計?の横を通り過ぎると山頂はもう目の前。ここまで我慢して登ってきて良かった。
谷川岳山頂(13:10)

やっとの思いで山頂に到着、そのまま腰をかけて写真撮影もそこそこにしばし休憩のため座り込むことにした。さすが夏休みの日本百名山らしくツアーガイドに付き添われた団体さんで山頂は込み合っている。ガイドの説明に耳を傾けると、どうやらオキの耳といわれる北峰の方が標高が高いらしい。しかし三角点はトマノ耳にあるので、谷川岳山頂という意味ではトマの耳に登ればよいそうだ。もっとも本日の体力では目の前に見えるオキノ耳に行く体力さえ残っていないので今回はそのガイドの言葉がなんとありがたく感じられたことか。


タッキーしか行っていないが、オキノ耳ピーク(14:03)

帰りの体力を温存するため、オキノ耳のピークの撮影をタッキーにお願いすることにした。折角なのでいきたかったなぁ。


トマノ耳〜天神平

トマノ耳に戻ってきたタッキーを待って昼飯にし、休憩してから天神平方面に下山を開始する。肩ノ小屋は管理人がいるらしく避難小屋らしくない。ここから天神平まではしばらくササ原に囲まれた登山道が続き、見晴らしも抜群によい。熊穴沢避難小屋まで来ると樹林帯に近くなってきて、坂もやや緩やかになってくる。
天神平(15:59)

天神平が見えてきた。ここまでくると登山者以外にもロープウエーで上がってきた観光客も多く牧歌的な雰囲気だ。
ロープウエーで下山(16:13)

比較的新しいロープウエーに乗り込み本日の登山をしみじみ振り返りながら下山。土合口駅に到着して水分補給をたっぷりし、麓の温泉街まで下山し温泉に入って疲れが取れたところでそのまま高速に乗り山梨に帰還した。

それにしても、今日の登山は疲れたなあ。仕事が落ち着いたら、体力回復の運動をはじめなければならないな。

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