毛無山、タカデッキ、雨ヶ岳

データ 毛無山/山梨県南巨摩郡身延町・静岡県富士宮市・1964m
タカデッキ/山梨県南巨摩郡身延町・静岡県富士宮市・1921m
雨ヶ岳/山梨県南巨摩郡身延町・静岡県富士宮市・1772m
登山日 2006年10月15日 晴れ
アプローチ 国道139号=朝霧高原=麓
歩行ルート 登山道入り口駐車場−県境尾根分岐(展望台)−毛無山−大見山−タカデッキ−雨ヶ岳−端足峠−国道139号
メンバー シジュウカラさん

今日の登山はいつもと違う。数年前から掲示板を訪れていただいている日本百名山完登者シジュウカラさんに、昨年から「今度一緒に登ってみたいね」と誘われていたことが実現したからだ。

朝7時前に待ち合わせ場所の朝霧高原の道の駅で待ち合わせをした。車種やナンバーは事前にわかっていたのですぐにわかった。掲示板で事前に交流していたのでだいたい人柄もわかっていたが、実際も思った通り気さくで面白い人であった。この調子では会話も弾み楽しい登山になりそうだ。
麓の登山口駐車場(7:47)

道の駅からまず下山地点の国道139号沿いの駐車場にシジュウカラさんの車を置きに行って、その後私の車で麓の登山口まで向かった。駐車料金は500円、ナンバーを書いた紙に500円を包んで回収箱に入れる仕組みだ。

さて一緒に歩き始めてみると、先頭のシジュウカラさんのペースはスロースターターの普段の私のペースより若干早い。急な登りもぐいぐい登っていく。やっぱり鍛え方が違うのか?というわけでこのペースでは今後の長い登りでついていけなくなりそうだったので先頭を歩かせてもらうことにした。
不動の滝(8:23)

はさみ石と呼ばれる岩にはさまれた場所をすぎると滝の音が聞こえてきた。ああそういえば前回登ったときも滝があったなあ、なんてことを考えて滝の前で写真撮影。シジュウカラさんは私の倍以上デジカメで写真を撮りまくっている。
それにしても今日は天気もよく秋晴れで、前回登った時よりも楽なのは気のせいだろうか。
さすがに10月中旬では標高の低い地点では紅葉にはまだ早い。前回登ったときにも見かけた?合目の看板を数えながら登っていく。シジュウカラさんと山の話、世間話いろいろしながら時折休んだりしながら楽しく登ることができたので、登りのつらさを感じることはなかった。


標高が高くなってくると紅葉も見ごろになってきた。透き通った青空と赤や黄色の葉とのコントラストがよい。そよ風が木々の葉を擦り音を立てている。落ち葉の匂いだろうか、五感全部で秋を感じることができる。
県境尾根分岐(10:05)

きつい登りも県境までくれば終わり。この先にある岩に登れば南アルプスが一望できる。南アルプスの南部は未経験のためシジュウカラさんに山の名前を教えてもらうが、実際登ってみないと覚えられそうにない。


毛無山山頂(10:18)

展望台からわずかにあるいて毛無山山頂に到着。もっとにぎわっているかと思ったら登山者は一人しかいなかった。それにしても空が澄んでいて富士山もはっきり見える。前回登ったときには雲がかかっていて、雲が切れるのを待っていたものだが、今回はそんな必要はまったくなかった。
今回の登山はここが目的地ではないので、記念撮影と水分補給を終えて雨ヶ岳方面に再出発することにした。


毛無山山頂〜三角点

雑木林の急登から一変、気持ちのよい尾根歩きが始まる。右手には富士山、左手には紅葉で赤く染まった木々の間から南アルプスが時折見える。シジュウカラさんは相変わらず写真撮影に忙しい。気に入ったアングルを見つけるとすすっと移動し撮影、景色が良いのでかなり乗っているようだ。
大見山(10:53)

何もなければすーっと通り過ぎてしまいそうな場所に大見山の標識があった。その標識の木はなぜかロープに囲まれているようだ。

あとで地図を見て想像してみると、おそらくこれは麓に下りる下山道が通行禁止であるということを表しているのだろう(確信はありません)。
大見山〜タカデッキ

タカデッキに近づくと登山道が背の高い笹に覆われてきた。ササといえば関東百名山の明神ヶ岳で体験したササのトンネルを思い出すな、とシジュウカラさんが一言。その通り、私も同じことを考えてましたよ!
これは同じ目標を志している人にしかわからない気持ちだろう。
タカデッキ(11:27)

「この辺のような気がするんだけど...」ササに覆われたなだらかなピークには標柱はもちろん標識も見当たらない。「もうちょっと先に行ってみようか」、というわけで先に進んだがそれらしいピークはなく下るだけだ。やっぱり、さっきのところだよなぁ」、というわけでまた引き返してピーク付近で適当に写真撮影。でもササしか写ってないよ!
竜ヶ岳から見える尖った山、たぶんそれはタカデッキだろう、というシジュウカラさんの予想を確認するために今回の目的地を決めたわけではあるが、どうやらその尖った山は、タカデッキではないらしいぞ!
雨ヶ岳(11:55)

というわけで気分を切り替えて今回の登山の最後のピークである雨ヶ岳に到着。タカデッキとは標高差は100m以上は低いわけであるが、こちらのほうが景色も良いし存在感がある気がする。
富士山をバックに持ってきた昼飯を食べるとはなんと贅沢なひとときだろう。他の登山者から、端足峠方面から登ってきた登山者から、さっきクマに遭ったぞ、とかいう話を聞きて、ちょっと心配になってきたりもした。
雨ヶ岳〜端足峠

雨ヶ岳から端足峠への下りの道は思ったより急で膝に負担がかかる。端足峠から雨ヶ岳に登るのは結構きついだろう。下からクマが追いかけてきたらたぶん逃げ切れないだろうな。
端足峠(13:20)

急な下りで疲れたころにやっと端足峠に到着した。目の前には竜ヶ岳がみえるが、ここから登るのはなんとなくきつそうだな。来年の正月も竜ヶ岳に登ろう、と決意を新たにした(大げさ!)。


トイレ(14:24)

峠から下山し平らになったところにはトイレがあった。トイレの入り口には鈴の入った袋がぶら下がっていた。登山者は持っていきなさいよ、という喚起の意味があるのだろう。そういえばさっき雨ヶ岳で聞いたクマの話を思い出した。今年は各地でクマの被害が続出しているとニュースでやっていたが、どうやら他人事ではなさそうだ。


登山終了(14:30)

国道に出て登山終了。少し離れた場所においてあるシジュウカラさんの車まで歩き、車で麓の駐車場の自分の車まで戻った。

今回はとっても楽しいひと時を過ごすことができました。また来年一緒に登る機会があればよいですね。

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