爺ヶ岳、布引山、鹿島槍ヶ岳、鹿島槍ヶ岳北峰
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データ |
爺ヶ岳/富山県中新川郡立山町・長野県大町市・2670m
布引山/富山県中新川郡立山町・長野県大町市・2683m
鹿島槍ヶ岳/富山県黒部市・長野県大町市・2889m
鹿島槍ヶ岳北峰/富山県黒部市・長野県大町市・2842m |
登山日 |
2006年8月18-19日 晴れ |
アプローチ |
甲府昭和IC=豊科IC=大町アルペンライン=扇沢 |
歩行ルート |
1日目
柏原新道登山口-ケルン-石畳-種池山荘-爺ヶ岳南峰-中央峰-赤岩尾根分岐-冷池山荘-テント場
2日目
テント場-布引岳-鹿島槍ヶ岳南峰-北峰->行きと同じルートで柏原新道登山口まで
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メンバー |
タッキー |
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今年の会社の夏休みはお盆を頭に一週間なのだが、今年は数日出勤するので山には一回くらいしか行けそうにない。とはいえ折角の行くのならばやっぱり北アルプスだろう、というわけで一泊二日の範囲でいろいろ調べた結果、鹿島槍ヶ岳に登ることにした。さてルートだが、大谷原から赤岩尾根を登るか、柏原新道から爺ヶ岳経由にするかだが、爺ヶ岳も登ったことがないので、欲張って柏原新道から登ることに決めた。ガイドブックでは種池山荘に一泊する二泊三日の日程で紹介されているが、それだと一日目の行動時間が短くてもったいない。種池山荘まで登れば残りの標高差はたいした事はないので、一日目に冷池山荘のテン場まで行けるだろう。ただし一年ぶりのテント装備なので体力的に不安だが、今回はタッキーも一緒なので荷物の分散が可能なので大丈夫だろう。 |
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柏原新道登山口(7:28)
柏原新道登山口は、立山黒部アルペンルートの玄関口の扇沢のわずか手前の橋のたもとにある。駐車場はその橋の脇にあり、運良くまだスペースがあったので利用させてもらうことにする。混雑時はおそらく終点の扇沢大駐車場に駐車して歩いて戻ることになるのだろう。天気は曇り、天気予報では明日のほうが良いとのこと。 |
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ケルン(8:39)
コメツガをはじめとする樹林帯の登山道は最初から急坂だ。霧がかかって日差しがないので暑くはない。最初から飛ばすとバテるのでウオーミングアップを兼ねてのんびり登ることにした。
登りはじめて1時間あまり、ルート上の目印にしていたケルンに到着、晴れていれば周りの山々の稜線が見えてくるらしいが、霧が深くて何にも見えないぞ。 |
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石畳(9:34)
足元も石が多くなって植生が針葉樹林からダケカンバ中心に変わってきた。登りが急でさすがに疲れてきたのでとりあえずザックを下ろして休むことにした。休んでいると足元からでっかいミミズが地中から這い出してきてヘビだと思って驚いた。時折霧の合間から日差しも差し込んできたし、天気はこれからよくなるのかも。 |
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雪渓(10:08)
夏山で雪道があると、なんとなく気分転換になる。雪からはスーっと水蒸気みたいなものが上がっていて、通過するとき雪の匂いがして冬を思い出してしまった。 |
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もうすぐ種池山荘
種池山荘はまだかまだか、と独り言を言いながら登りつづけるがスタミナ切れで座り込んで休憩。休憩していると霧がスーっと晴れて稜線と山荘が見えてきた。おいおい山荘は目の前だったのか、というわけで急いで立ち上がり気合を入れて山荘を目指すことにした。
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種池山荘(10:36)
大ザックで途中何度も休憩したが、登山口から3時間ちょっとで種池山荘に到着した。東方面を望むと、これから向かう爺ヶ岳が雲の切れ間から見える。たぶん一番手前のピークが南峰かな、なんて思いながら少し早いがコンビニおにぎりとパンで昼食にした。
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種池山荘〜爺ヶ岳南峰
山荘から東へ向かって歩き始めるとまもなく右手にお花畑が現れた。山野草の花の咲くその中には数羽の雷鳥が動いていた。それにしても相変わらず人間に警戒心を抱かないのはなぜだろう。登山者がみんな良い人ばかりでいじめないから?きっとそうに違いない! |
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もうすぐ爺ヶ岳南峰(11:28)
やっと雲の切れ間から爺ヶ岳の全貌が見えてきた。写真左から、北峰、中峰、そして画面から切れかかっているのが南峰。 |
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爺ヶ岳南峰(11:38)
山頂をトラバースすることもできるが、とりあえず南峰に立ち寄ることにした。種池山荘からの標高差はわずか200mあまりだが、ここまでくるのに意外と疲れた。山頂からは北方面には中峰と北峰も見えるが、さらにその先は全く見えない。天気がよければ目的地の鹿島槍ヶ岳までばっちり見えるのだろう。 |
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爺ヶ岳中峰(12:04)
南峰から一旦下って登り返すと爺ヶ岳の最高峰の中峰(2670m)に到着。疲れたのでとりあえず小休止してから赤岩尾根分岐に向かって下ることにした。 |
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赤岩尾根分岐(13:06)
爺ヶ岳北峰に立ち寄るつもりだったが、道がわからず通り過ぎてしまった。まあ疲れているのでわずかだとはいえ登り返す元気もあまりなかったので結果的には良かったのだが。というわけで、ハイマツ帯を抜けると赤い石ころが散在する赤岩尾根分岐に到着した。
赤岩尾根ってどんな道なのかな、登ってみたいよな。 |
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冷池山荘(13:17)
分岐をわずかに下る感じで10分ほど歩くと冷池山荘の立派な建物が見えてきた。テント場の申し込みをするために中に入ったが、ずいぶん立派で大勢泊まることが出来そうだ。トイレも清潔で、さすが北アルプスの山小屋の印象だ。水は有料だが、このあたりだと水の確保は難しいのかもしれない。 |
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テント場
山荘で申し込みをすませ、歩いて数分の場所にあるテント場に到着した。時間的にまだ早いのか、幕営場所には余裕があった。稜線上のテント場なので多少傾いてはいるが、まあ許容範囲かな。テントを設営後、外でゴロンと気持ちよく仰向けで寝ていたら、急速に天気が回復してきて強い日差しであっという間に日焼けをしてしまった。 |
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テント場から爺ヶ岳方面
天気が回復してきて歩いてきた稜線がすべて見えるようになってきた。種池山荘から爺ヶ岳、そしてここまでずいぶん歩いたなあ。明日同じ道を帰るのは遠くて気が重いなあ。いっそのこと赤岩尾根に下りて大谷原からタクシーで扇沢まで帰ろうかな。
#結局翌日は赤岩尾根を下山せず同じ道を戻りました。 |
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テント場から立山方面
夕日は丁度剣岳の右側に沈んでいった。きれいな夕焼け、明日はベリーファインに違いない。本当は山荘の食事のほうがうまいのだろうけど、夕日を見ながらのレトルトカレーもうまいぞ。でも水を山荘まで買いに行かないとならないのが不便かな。
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翌朝(5:07)
テントでは早く寝てしまったのでずいぶん早く目がさめてしまった。日の出を見るためにテントの外に出てみるとちょっと寒い。朝飯の用意(といってもレトルトだが)をしながら周りの山々が徐々に明るくなる様子を楽しんだ。 |
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テント場出発(5:30)
最低限の荷物だけもって鹿島槍ヶ岳へ出発だ。稜線からは昨日は見えなかった布引岳、鹿島槍ヶ岳南峰、北峰が3つ並んで見える。朝露にぬれたお花畑はいい気持ちだ。
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布引岳(6:14)
気合十分でいいペースで最初のピークの布引岳(2683m)に到着。進行方向には目的地の2つのピークがだんだん重なって見えるようになってきた。天気も良いしさあ気合をいれて登るぞ。
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鹿島槍ヶ岳南峰山頂(6:50)
テンションをあげて休まずに登ってついに山頂に到着。意外と広い山頂には思ったよりも登山者が多かった。天気はご覧の通りです。 |
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南峰〜北峰
ここまできて北峰まで行っておかないときっと後悔すると思い、北峰に向かって出発する。一旦下って登るのだが、岩場が多く落石させないように慎重に進む。
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五竜岳方面分岐
キレット小屋経由で五竜岳に行く場合はここを左折する。ハシゴやクサリ場が連続する難所と聞いたことがある。ここから五竜岳方面に行けば、昨年の唐松岳から五竜岳への稜線のルートとつながるわけである。 |
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北峰(7:27)
分岐から10分ほどで北峰に到着、南峰に比べて狭い北峰は訪れる人は少なく、とても静かだ。個人的には静かな北峰のほうが好きかも。
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北峰からの景色
写真では見えないかもしれないが、遠く富士山も見ることが出来た。今回の登山はここが終点、あとは下山するだけだと思うとなかなか山頂を後に出来なかった。 |
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柏原新道登山口へ帰還(16:00)
鹿島槍ヶ岳南峰からテント場への下山途中、またまた雷鳥に遭遇。そしてテント場に戻って重い荷物を背負って下山を開始した。正直爺ヶ岳への登り返しがきつかった。それに柏原新道の下りも長くてつらかった。そんなわけで帰りには、疲れをとるために大町温泉の薬師の湯に立ち寄った。
今回の登山は天気にも恵まれ、たくさん歩いたのでかなり満足だった。
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