鷹ノ巣山

データ 鷹ノ巣山/東京都西多摩郡奥多摩町・1737m
登山日 2006年1月9日 晴れ
アプローチ 甲府昭和IC=八王子IC=奥多摩駅=日原地区駐車場
歩行ルート 駐車場-登山口-巳ノ戸橋-稲村岩分岐-ヒルメシクイノタワ-鷹ノ巣山山頂
メンバー 単独

日原地区駐車場(9:24)

奥多摩地域は山梨と隣接しているわりにアプローチが不便である。国道411号で柳沢峠を越える手もあるが、山道走行が長く運転が疲れるので、もっぱら八王子まで行って西に戻るルートを使用している。とはいっても奥多摩までは意外と遠い。
さて、鷹ノ巣山へのルートはいろいろあるが、今回は急登を楽しみたかったので奥多摩駅付近から日原地区に車で向かった。トンネルを抜けて日原の集落に入ると道幅が極端に狭くなり、路肩は軒並み駐車禁止の看板があるため、むやみに駐車するわけにも行かないので、工事の交通整理をしている人に尋ねたところ、バス停の手前の広い駐車場に止めても良いということなので、言われたとおり車を駐車させてもらうことにした。この駐車場にはトイレや料金所のような小屋があったので、たぶん夏場は有料駐車場になるのかもしれない。


登山道入り口(9:31)

駐車場から舗装路を歩き、右手の広いバス停を通り過ぎると、左手の民家の脇に登山道入り口を示す案内が見えてきた。階段を下って民家の裏手を通り過ぎ、杉林の道を進んでいった。進行方向には稲村岩だと思われる立派な岩が見えているが、とりあえずあの岩の付近までいくのかな。
巳ノ戸橋(9:36)

登山道入り口から沢に向かって下るように進んでいくと、今回のルートの最下点である巳ノ戸橋が見えてきた。登山道入り口からだと100m近く下ったのでもったいない気がするが仕方がない。とりあえず橋を渡って川の反対側に渡りしばらく進むと目の前に巨大な稲村岩が目の前に見えてきた。
稲村岩分岐手前(9:53)

稲村岩の巨大な岩の壁を左手にみながら、小さな沢沿いの道を登っていく。壊れかけた橋がの手前を左に曲がって急勾配の道を登っていく。落ち葉に厚く覆われた登山道の下は凍っているが、落ち葉が滑り止めの役目をしている感じで意外と気にせずに登ることができた。でも下りは大変だろうな!
稲村岩分岐(10:09)

急勾配の道を登り切ると尾根に出た。南から差し込む日差しが妙にまぶしく新鮮だ。左の岩の頂上は10分くらいでいけると書いてあるが、帰りに立ち寄ることにして休まず右手の稲村岩尾根を進むことにした。
分岐〜ヒルメシクイノタワ

分岐を過ぎてまもなく日陰に雪が見えてきた。いつごろ降ったものかわからないが、このあたりだと何度となくちらほら雪が降ったのだろう。標高1100mくらいから登山道は踏み固められた雪と氷で覆われ始め、滑りやすくなってきた。標高1200m付近の日当たりの良さそうなところで先行の登山者が早めの昼食をとっていたので、こちらもとりあえず10分ほど休憩し、アイゼンを装着する事にした。
ヒルメシクイノタワ(11:27)

それにしても稲村岩尾根は登り一辺倒、でも夏場に比べて暑くないので登りやすい。ヒルメシクイノタワの案内まで登ると北方面の山々の姿が見えるようになってきた。
山頂目前

北斜面の急な登りを我慢して登ると進行方向が明るくなってきた。もう少しで山頂かな、景色はどうなんだろう、人は多いのかな。


鷹ノ巣山山頂(11:50)

薄暗い北斜面から山頂に飛び出すと目の前が一気に明るくなった。思ったより広い山頂からは、特に南方面の景色がよい。


南方面の景色

多少雲はあるが、富士山の山頂付近は晴れている。右手には南アルプスの山並みが見えた。風も穏やかで比較的暖かい日差しで気分がよい。写真をとりながら付近を散歩してのんびり昼食を食べた。
稲村岩ピーク(13:40)

下山途中、まわりに雪がなくなったところでアイゼンをはずしたが、思ったより落ち葉の下のコチコチに凍った部分が滑り、とっても危険。しかし再度アイゼンを取り付けるのも面倒なので稲村岩分岐まで慎重に下山した。分岐から稲村岩へはペンキマークなどを頼りに手と足を使って慎重に登れば意外と簡単に登ることができる。ピークからの見晴らしはまあまあかな。
稲村岩からの景色

稲村岩から東を望むと、日原地区や川苔山などを見ることができた。

北斜面なので日の暮れるのも早く、駐車場に到着したころには太陽が山陰に隠れかけていた。久しぶりに標高差1000m以上を登り、天気もよく、そこそこの雪もあり、満足のいく登山になった。

TOPに戻る