五地蔵山、高妻山

データ 五地蔵山/長野県長野市・1998m
高妻山/長野県長野市・新潟県妙高市・2353m
登山日 2005年11月5日 晴れ
アプローチ 甲府昭和IC=信濃町IC-戸隠牧場
歩行ルート 戸隠牧場駐車場-一不動-五地蔵山-高妻山山頂
メンバー 単独

戸隠牧場(7:50)

今年の秋は週末の天候に恵まれないまま11月になってしまった。明日は珍しく晴れるとの予報なのでどこに行こうかと思案した結果、高妻山に決めた。標高差は大したことないので日が短くなったとはいえ日帰りに問題ないだろう。
8時前に牧場前の駐車場には10台ほどの車が止まっていた。夏のシーズンでは牧場への観光客以外は駐車禁止になるかもしれないが、まあこの時期ならば駐車しても問題ないだろう、と勝手に解釈し準備をして山へ出発。
牧場内の道

牧場のゲートを通って舗装路を進み、案内にしたがって北へ進む。時期はずれなのか牛は一頭もいない。正面には五地蔵山と、左手には戸隠山方面が見える。戸隠山を近くで見たのは初めてだが稜線がギザギザしておりなかなか個性的である。来年にはぜひ登ってみたいものだ。
滑滝(8:35)

牧場を過ぎて雑木林を過ぎると沢沿いの道になる。石が多く道幅が狭く急なので意外と歩き難い。この時期水量が少ないので問題はなかったが沢を横切ったりしたので、増水時はどうなるのかなと思った。沢歩きも終盤に差し掛かるころ、20メートルほどの滝が見えてきた。滝の上部に進むわけだが右側にクサリがあるので問題はない。
帯岩(8:43)

滑滝を過ぎてまもなく不動滝が見えてくる。左手を進んでクサリのかかった帯状の岩肌を左から右へ向かって横断する。垂れ下がったクサリもあるが、足元はくぼんでいるので、クサリにつかまりながら歩く必要はない。ただし雨が降って滑りやすい場合には注意したほうがよいかも。
一不動(9:00)

最後の急な登りを我慢して登り切ると避難小屋が見えてくる。戸隠山から続く稜線上の小屋の中には誰かのザックがおいてあった。荷物をデポして高妻山をピストンしに行ったのかな?でもまだずいぶん距離はあると思うが...
一不動〜五地蔵山

稜線のアップダウンの最中に気が付いたが、ピークごとに数字を頭にして一不動、ニ...、といった感じで名前が付いているようだ。それぞれのピークの見晴らしはよく、五地蔵山も見えてきた。
一不動〜五地蔵山

稜線からみえる高妻山の山容はピラミダルで美しい。でもまだまだ遠くて登りがきつそうだな。
五地蔵山(9:43)

アップダウンに飽きてきたころ五地蔵山に到着。ササを仮払いして作られたスペースは休憩するのに丁度良い。陽だまりの中本日はじめて水分とパンを口にして寝転んでいたら眠くなってしまった。
本当の山頂?(9:51)

歩き出してまもなく右手に「五地蔵山山頂→」と書いた看板が現れた。斜面をかけ上がってみるとちょっとしたスペースがあり見晴らしがよい。特に三角点があるわけでもなかったが、さっきの場所より高いのかな。
五地蔵山〜高妻山

五地蔵山を出て進行方向が北西に変わる。稜線上にはいくつかのピークがありその先に堂々とした高妻山が見える。アップダウンが多そうなので気が重いが天気が良いので気持ち的には救われる。
九勢至(10:28)

一から数えてやっと九番目。ここまでくると長く急な稜線上の登山道の先になだらかに見える山頂がさえぎるものなく見えてくる。時計の高度計を見ると、五地蔵山からけっこう歩いた割には標高が思ったほど変わっていないのでがっかり。あと3〜400mくらい登るのかな。
十阿弥陀(11:05)

登り一辺倒しかも後半は急なササ原の道を、数人の先行者を追い越しながら修行のように辛抱して登り切るとやっと十番目の十阿弥陀に到着。大きな石がゴロゴロしている山頂は南北に長く、こちらが南峰らしい。それにしても展望がよい。すぐ北側のピークには人影が見えるので、大きな石を避けたり乗ったりしながら先に進むことにした。
高妻山山頂(11:10)

三角点のある北峰には標柱が1本立っているだけ。ちょっと寂しい気がするが360度の展望があるので大満足。北アルプスの山々はすでに白くなっていた。今年登ったアルプスの山々がなんとなく懐かしく感じる。北アルプス以外にも今年登った周辺の山々が良く見える。春先、斑尾山で捻挫したころから比べればずいぶんわかるようになったものだ。
乙妻山方面

五地蔵山あたりでは、乙妻山まで行こうと思っていたが、高妻山の最後の登りでエネルギーを使いすぎたようで、帰り道のアップダウンを考えると乙妻山まで行く元気が出ない。とりあえず昼食をとって早めに下山することにした。
戸隠牧場への新道入り口(12:41)

六弥?(忘れた!)の祠の裏手に新しい登山道がある。行きに気が付いて山頂で他の登山者に聞いてみたが通ったことがある人はいなかった。ラミネート加工された紙には刈り払いはなされている(約2時間)、と書かれている。戸隠牧場に出られるようなので、時間もあることだし突っ込んでみる。ちなみに道の名前はメールで募集中らしいです。
新道

ササ原を刈り払いして作られた道は意外と急で、寝ころんだササがなかったら足元が滑って下れないくらい。特に雨の日にこの道を登るのは至難の技かも。とりあえず踏まれているようで心配した藪こぎもなさそうなので一安心。滑らないようにとふんばって下りたおかげで膝に負担がかかった。
雑木林

標高が1500mくらいから雑木林に変わった。思いがけず紅葉の中を歩くことになったのでうれしい。振り返って考えると、今日は道中ずっと紅葉を見かけることがなっかた。深い落ち葉をかきわける自分の足音しか聞こえない。さすがマイナーな道、結局牧場に下りるまで誰にも会わなかった。
戸隠牧場へ合流(14:00)

雑木林の最後に小川を渡るとそこは牧場の大草原。振り返って歩いてきた道の入り口を見てもテープが1本ぶら下がっているだけ。これじゃあ誰もわからないな。草原についているわだちを右手に向かって牧場の駐車場に向かってあるく。草原の向こうには紅葉の山々が夕日を浴びている。行動時間はいつもより短い気がするがいつもより疲れた気がする。

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