槍ヶ岳

データ 槍ヶ岳/長野県・3180m
登山日 2005年8月17-19日 曇り時々雨
アプローチ 韮崎IC=松本IC=国道158号=沢渡大橋駐車場(シャトルバス乗り換え)=上高地バスターミナル
歩行ルート 8/17
上高地バスターミナル-河童橋-明神館-徳沢-横尾山荘(テント場)
8/18
横尾山荘-槍沢ロッジ-天狗原分岐-ヒュッテ大槍分岐-殺生ヒュッテ分岐-槍ヶ岳山荘-槍ヶ岳
帰りも同じルート

8/19
横尾山荘-徳沢-明神館(明神池に寄り道)-河童橋-上高地バスターミナル
メンバー なかじ、タッキー

8/17 沢渡大橋駐車場(9:08)

今年の夏休みは南アルプスから浮気して上高地から北アルプスの槍ヶ岳に登ることにしました。距離が長いのでどこをベースにするか悩んだあげく、重いテント装備をできるだけ担ぎたくない、コースタイムを軽く計算しても横尾山荘ピストンは日帰り圏内、という単純な理由から横尾山荘に決めました。
朝5時に家を出発、タッキーとなかじを順番に乗せ、諏訪湖SAで小休止後沢渡大橋の駐車場に向かいました。お盆を避けたので駐車場には余裕があったのですが、お泊りなので一番奥に駐車してゆっくりと準備をはじめました。
それにしても、二人が同じ20代だとは思えません。
河童橋(10:04)

沢渡大橋からシャトルバスに乗って30分、上高地のバスターミナルに到着します。天候は曇り、梓川上流はガスがかかっていて景色は見えませんでした。今回はテント泊で食料も多めに持ってきたので、担いだ瞬間いつもの日帰り装備よりもずいぶんザックが重く感じました。
明神館(10:54)

広い車道を歩くこと1時間弱で明神館に到着します。左手に進んで吊橋をわたると明神池があるので「ちょっと散歩にいこう」、と誘ったのですがなかじに却下されました。まあ帰りに寄り道すればよいでしょう。
明神館〜徳沢

梓川左岸を上流に向かって進みます。明神館をすぎると観光客の姿が激減し、行き交う人も登山客中心になります。本日の目的地の横尾山荘までは標高差がほとんどないのでかなり楽です。でも逆に変化が少なくて飽きてしまいました。時折青空が出ましたが天気は全般的に曇り、山沿いは雷雨の気配を感じました。
徳沢(11:55)

明神館から相変わらずの車道を1時間ほど進むと広々としたキャンプ場が見えてきます。売店や山荘の建物も立派で避暑には最高でしょう。朝早かったためか小腹がすいたのでとりあえずベンチに座って軽く食事をとることにしました。


横尾山荘(13:13)

徳沢から新村橋分岐をすぎ1時間ほどで本日の目的地の横尾山荘に到着します。小屋まで車が入れるため荷物の運搬が楽なのでしょうか、山奥の小屋にしてはずいぶん立派です。この日広いテント場には数張りしかテントが張られておらず思ったよりすいていました。受付を済ませて日光と雨を避けるために木の下にテントを2つ並べて張りました。今日は歩行距離は長かったのですが運動量は少なく楽勝でした。でもとりあえず生ビールを買ってカンパーイ。食事担当?のなかじの炊いたご飯もなかなかでしたよ〜。つまみなどたくさん持ってきてよかったね。
8/18 起床〜出発(5:30)

前日の夕方から雨が降ってきて早々にテントに入り、夜8時すぎには寝てしまったため朝まだ暗いうち目がさめてしまいました。雨は降っていませんがガスでまわりの景色は見えない状態でした。とりあえずご飯にレトルトをかけて満腹になるまで食べ、準備運動もろくにせずにいざ出発。本日のメニューは槍ヶ岳のピストン、距離も長く標高差も大きめなのでなかじとタッキーの感想が楽しみです。
横尾山荘〜一ノ俣〜ニノ俣〜槍沢ロッジ

朝もやの煙る梓川上流を川に沿って登っていきます。ここで、「なにもかも、忘れて流るる、梓川」と、なかじが一句読んだことは後世に語り継がれることでしょう。途中で2ヶ所の立派な橋を渡り、斜度が増してくるとまもなく槍沢ロッジが見えてきます。
槍沢ロッジ(6:41)

山間にもかかわらず立派なロッジです。ヘリを使って荷揚げを行っているのでしょうか、広場にはヘリの目印がありました。広場にあった三脚に取り付けられたバードウォッチング用の望遠鏡をのぞくと槍の先が見えるらしいのですが、あいにくの曇り空で何も見えませんでした。
ババ平(7:19)

ロッジから赤沢などのガレ場を通りすぎると見晴らしの良いテント場に到着します。水や簡易トイレもあります。石積みの避難小屋もありましたがだいぶ前に閉鎖されているようです。ここから登りがきつくなるので水分補給と休憩をとりました。


ババ平〜水俣乗越〜天狗原分岐

ババ平をすぎて槍沢沿いを進みます。東鎌尾根へ向かう水俣乗越すぎるころ、左手に落差のある数本の滝、さらに上流には雪渓が見えてきます。安全を確認しながら道を外れてちょっとだけ雪渓を歩いてみましたが風が冷たく感じられました。
天狗原分岐(8:45)

夏の草花が多くなると天狗原への分岐になります。登りが急になり、登山者が増えてきたのでスローペースになりました。たくさんの花があるので写真をとりながらしばらくはのんびり歩くことにしました。
天狗原分岐〜水沢の水場

植生がハイマツに変わるころになると水場になります。ペットボトルに水を入れるときに手に当たる水はかなり冷たく感じました。山頂までの最後の水場なので水分補給をしましょう。
ロッジ大槍分岐(9:34)

水場をすぎて荒れたガレ地をひたすら登ります。とてつもなく大きな岩あり雪渓ありで雄大です。晴れていれば槍ヶ岳も見えるはずです。なかじとタッキーはだんだん後ろに離れていってしまいました。
殺生ヒュッテ分岐(10:09)

この日は一向に天気が回復せず、ガスがかかってここまで山頂がまったく見えませんでした。後続のなかじとタッキーとはかなり離れてしまい足取りも重そうです。とりあえず最後はみんなで登ろうと、後続を待つことにしました。
まもなく槍ヶ岳山荘

一瞬の出来事でしたが、ガスがなくなり山頂が見えてきました。鉄梯子を登る人の姿も見ることができました。
もうちょっとで槍ヶ岳山荘

槍ヶ岳が見えたことで息を吹き返したなかじとタッキーは最後の力を振り絞って登っていきます。
槍ヶ岳山荘(10:51)

とりあえず山荘に到着、一瞬の晴れ間はどこかに行ってしまい、山頂は深いガスの中に入ってしまいました。いつまで待っていても天候は回復しそうもないので小休止後カメラだけをもって山頂に向かいました。


槍ヶ岳山荘〜山頂

うわさ通りの登りです。下を見るとかなり怖いのですが、晴れていたらもっと怖いかもしれません。なかじはかなりびびっていました。
槍ヶ岳山頂(11:24)

この日山頂に向かう人は少なくて梯子で渋滞することなく思ったよりすんなり山頂に立つことが出来ました。山頂には十数人ほどいましたが、後続がほとんどいなかったため、しばらく恒例?の写真撮影を行いながら天候の回復を待つことにしました。しかし結局天候は回復せず、後ろ髪をひかれる思いでむなしく下山することにしました。槍ヶ岳山荘前でゆっくり昼食後しとしと雨にぬれながらの下山でした。結局横尾山荘のテント場に着いたのが17時、本日の行動時間11時間30分、到着後、生ビールをグビグビのんでハイテンションになりました。
8/19 横尾山荘〜明神池よりみち〜上高地

3日目は下山だけなのになぜか早起きしてしまい朝飯後テントを片付けて山荘を後にしました。今日は金曜日、明日から週末なので登ってくる人が多い気がします。途中、行きながら見ることができなかった明神池に寄り道しながらのんびり下山しました。相変わらず河童橋周辺は観光客が多くゆっくりできそうにないのでバスターミナル前のベンチで休憩しました。休憩中、ソフトクリームやおやき、豚饅などをほおばって沢渡行きのバスを待ちました。沢渡大橋の駐車場を出てすぐ下に日帰り温泉があったので、ゆっくり汗を流したら疲れは吹き飛んでしまいました。
夏休みのイベントもこれで終了、今度は秋に穂高岳にいってみたいですね。

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