木賊山、甲武信ヶ岳

◆データ
木賊山/山梨県東山梨郡三富村・埼玉県秩父郡大滝村 2469m
甲武信ヶ岳/山梨県東山梨郡三富村・長野県南佐久郡川上村・埼玉県秩父郡大滝村 2475m
◆登山日
2003年11月22日
◆アプローチ
国道140号=西沢渓谷県営駐車場
◆歩行ルート
西沢渓谷県営駐車場-西沢渓谷入り口-徳チャン新道入り口(8:46)-分岐を木賊山方面へ(11:23)-木賊山(11:29)-甲武信小屋(11:39)-甲武信ヶ岳(11:57)-甲武信小屋-木賊山巻き道-賽ノ河原で引き返す-戸渡尾根-分岐をヌク沢方面へ-硅石採石場所->ヌク沢渡渉->西沢渓谷入り口->駐車場
◆メンバー
単独

■日記
連休は晴天が期待できるとの予報なので、戸渡尾根ルートで甲武信ヶ岳に登ることにする。以前黒金山に登ったときにも駐車した西沢渓谷の県営駐車場に車を止めて渓谷入り口方面に向かって出発する。さすがにこの時期は西沢渓谷の紅葉も終わり観光客もまばらである。駐車場から10分あまりで西沢山荘手前の徳ちゃん新道入り口に到着する。しばらくは木々に囲まれた急な登りを我慢して登る。30分ほど登ると斜面は少しなだらかになる。さて徳チャン新道入り口から休憩をあまりとらずに75分がんばるとヌク沢から登山道(案内には近丸新道と書いてあるが)との分岐となる。このあたりから奥秩父定番のシャクナゲの群落の中を登ることになる。ここからが本格的な急な登り、日帰り装備でも軽快にというわけにはいかない、ましてお泊まり装備となると重労働を強いられるかもしれない。2000mを超えるあたりからコメツガなどの針葉樹の薄暗い道になる。このあたりが一番つらい場所なのでがんばって登ろう。道がなだらかになり始めてまもなく木賊山方面分岐に到着する。ヌク沢から登山道分岐から80分経過している。ここからは案内にしたがって西に向かって進む。途中鶏冠尾根入山禁止の看板と黄色いテープを横目で見ながら、6分で木賊山山頂に到着する。薄暗い山頂は景観がなく、ベンチがあるだけである。ここからいったん小屋に向かって下る。滑りやすい砂の下りからは、目指す甲武信ヶ岳がそびえている。木賊山山頂から10分で甲武信小屋に到着する。百葉箱の脇から小屋の裏手を通って山頂に向かう。冬型の気圧配置なので北風が強いが、その分空が澄んでいて景色が良い。小屋から17分弱で石の上に高くそびえる日本百名山の標柱が目立つ山頂に到着する。晴天で景色はとても良い。時間は正午少し前、駐車場を出てからここまでおよそ3時間20分かかったことになる。山頂で40分ほど景色を堪能し、他の登山者と話をした後、下山を開始する。小屋まで下りてまき道へ進む。木賊山への分岐まできたら木賊山方面に戻る。この分岐を見落とし、真っ直ぐ行くと破風山へ向かってしまうので注意する。実は今回賽ノ河原まで下りてしまい、時間をロスしてしまった。戸渡尾根分岐をヌク沢方面分岐まで戻ったら徳ちゃん新道を下りずにヌク沢に向かう。印象としては徳チャン新道のほうが整備されている感じがする。急坂をしばらく下り、登山道に白い硅石が散らばっている場所を通り過ぎると砂防ダムのあるヌク沢の河原に合流する。川を渡り、軌道跡が平行している登山道になり、2度ほど小さな沢を渡りながらどんどん下ると、やっと西沢渓谷入り口への舗装路に降り立つことが出来る。薄暗くなりかけた道を駐車場に戻って登山終了する。内容的には満足感の得られる山行であった。

■写真
西沢山荘手前にある徳ちゃん新道入り口。


西には鶏冠尾根がみえる。


シャクナゲのトンネル。


急な登りで振り返ると、富士山が見えた。


稜線と合流。


木賊山。展望なし。


立派な三角点。


木賊山を下り始めると、三角錐の甲武信ヶ岳が見えた。その奥にはなだらかな山容の三宝山。


甲武信小屋。


小屋を巻くように甲武信ヶ岳へ。


甲武信ヶ岳山頂。


立派な標柱。


控えめに立つ山梨百名山の標柱。


北西には御座山。


西には金峰山、小川山、八ヶ岳。


東方面の展望。目の前に見えるのは木賊山。

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