身延山

◆データ
身延山/山梨県南巨摩郡身延町・早川町 1153m
◆登山日
2001年5月13日
◆アプローチ
女坂の上の駐車場
◆歩行ルート
駐車場-表参道コース-身延山-下りはロープウエーを利用-駐車場
◆メンバー
単独

いわずと知れた日蓮宗総本山、久遠寺の代名詞である。この山には毎年全国の信者をはじめ多くの観光客が訪れる。しかし身延山の山頂へはロープウエーを使って気軽に訪れることができるため、昔ながらの参道を登って山頂を目指す人はめったにいない。今回はあえてその参道を登って山頂を目指すことにする。

下の駐車場は有料だったので今回は女坂の上の駐車場に車を止めた。まずは長い石の階段をのぼるために一度女坂を下る。


立派な杉林に囲まれた女坂を10分余り下ると本堂につながる長い石段の最下部に到着。ここは「菩提梯(ぼていだい)」といい287段あるらしい。一気に駆け上がるつもりだったがとても無理。本堂に行くためにはこのルートのほかに平行して伸びている男坂を利用してもよい。


石段を登り終えると立派な本堂が見える。今回は3本ほどある参道のうち一番安心して登ることができる本堂の裏手の表参道のコースを選択する。


本堂の裏手の参道入り口の看板でルートを確認。すぐ下に見えるロープウエー乗り場にはわき目も触れず?登山開始。タクシーなど許可車両のみこの舗装道路を通行できるらしい。


登り始めてすぐ、参道の里程を示す石の標識を発見。この数字がいくつになったら山頂なのだろうか。


ルートはずっと杉林の中、いたるところにこのような建物やお墓がたっている。


歩き始めて40分余り、三光堂が見えてくる。ずっと杉林の中ばかり歩いてきたので開けた場所に出るととても気持ちいい。


少し休んでから、さらに三光堂の左のわき道を進む。


しばらく山道を進むと取水タンクと橋が見えてくる。ここからが身延山へ向かう最後の急な登りのスタートとなる。


ここは日蓮上人井戸由来の場所らしい。当時修行者が厳しい山行の途中でのどを潤すために作ったのだろう。しかし現在は井戸の痕跡として残っているだけのようである。


山頂まで続く立派な杉。花粉症の方は注意。


きつい山道も最後のカーブで終了、これが最後に目にした「四十九丁」の標識。寂しいことにここまでくる間に出会った登山者は2組だけだった。


本堂裏手をスタートして約1時間30分、薄い雲がかかった富士山に迎えられる。


南に目を向けてみると、眼下には富士川と身延町周辺の町並みが広がっている。


ここが恩親閣。身延山の奥の院の正門。


門をくぐり、まず手前のところで線香を立て、さらにお参りをする。


建物の左手を進んで展望台で向かう。まずは定番の記念撮影。


案内板によると南アルプスをはじめとする3000m級の山々が見えるらしいが、本日はあいにくガスがかかっているみたいである。


眼下には早川沿岸の部落が見える。


来た道を戻ってもよいが、山下りは好きではないのでロープウエーで降りることにする。


片道680円で所要時間は7分。途中富士山や登ってきたルートも見ることができる。


ロープウエーの駅に到着。登った苦労から考えるとあっという間である。


案内板で本日のルートを振り返る。やっぱり身延山は歩いて登らなきゃだめだめ。


白装束の信者の団体さんを横目で見ながら本堂正面を東に向かうと駐車場に到着。帰りに身延まんじゅうを買って本日の修行?は終了。


おしまい。

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